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いか文庫のマンガ通への道  第1回



~いか文庫の2人[店主]と[バイトちゃん]による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第1回
『書店員 波山個間子』

バイトちゃーん!
私!ついに!運命の人に出会ってしまいました!!
名前は、波山さんと言います。
本屋さんで、ブックアドバイザーをしている人です。
あ、でも、実在する人物じゃないの。
『書店員 波山個間子』っていう、”実在の本”が続々と登場するマンガの主人公です。

でね、なんで運命なのかというと・・・

波山さんはある日、働いている本屋さんでお客様から本について尋ねられるの。
キーワードは2つ。
「手紙に「○」とか「×」とか書く話」
「戦争の時の話」
たったこれだけで、波山さんはその本を言い当てるんだよ。
お客様にとってみたら、それはそれは大感激なエピソードでしょ?

これ、作家・向田邦子さんの『眠る盃』っていうエッセイ集なんだけど、
実は、私が書店員になるきっかけを与えてくれた本でもあるの。

高校生の時に図書館で、向田さんが書いた別の本をたまたま読んでね、
それからどっぷりハマって、大学に入って本屋さんに通うようになってから、
さらに何冊も読んで。
その中の1冊がこの『眠る盃』っていうエッセイ集で、
しかも、さっきのキーワードが出てくる文章にとてつもない衝撃を受けたの。
その時の気持ちをたくさんの人に味わってほしくて、今、書店員をやってるんだ。

だから、『書店員 波山個間子』は、運命の人であり、運命のマンガなの。
叶うことなら、実際にお会いして友達になって、本の話を延々聞いていたいくらい!
(あ、読み続ければいいのか!)


そうだ!バイトちゃんが好きだって言ってたあの”実在の本”も出て来るから、
ぜひ読んでみてね!


店主!
読みましたよ「書店員 波山個間子」!
私も会ってみたいな…波山個間子さんに!

波山さんって、読書量と本の知識はものすごくあるのに、
そんなに接客は得意じゃないっていうところが、なんだか憎めないですよね。

でも波山さんに会ってみたいなぁと思う一方で、
私たちのまわりにも波山さんのような雰囲気を持った
書店員さんはいるなぁとも感じました。
一見人見知りなのかな?と思っても、
本の話になったら、ものすごく楽しそうにお喋りする書店員さん、
いらっしゃるじゃないですか。
現実世界からかけ離れた漫画の世界の人というよりも、
波山さんはとても身近にいる気がしてならない書店員さんだなぁと思いました!

この漫画で波山さんが紹介してくれる本たち。
店主の運命の一冊もそうだし、
私が大学時代に読んで憧れた旅本も出てくるし、
中学の国語の教科書で読んで胸を締め付けられたあの物語…

実在する本の話が出てくる漫画って珍しくないですか?
すごく新鮮に感じたのは私だけ?

嬉しいなぁと思ったのは、
波山さんがこの漫画で紹介する本たちは、すべて実在する本だから、
「読みたい!」と思ったら、本屋さんへ行って
私たちも実際に手にとって読むことができるということ。
こんな漫画体験、初めてかも…

それにしても、波山さんの脳内本棚ってどうなってるんだろう?
覗いてみたいなぁ…
どれだけ蔵書あるんだろう…

本が大好きな波山個間子は書店員。でも休みの日はこうして、本を持って喫茶店へ。たまらない時間を過ごしている。

お客さんから本を探してほしいと頼まれる書店スタッフ。しかし、断片的な情報だけしかなくお手上げ状態。

そこで、ブックアドバイザーという肩書を持つ波山個間子にたずねてみると……?

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。このコラムは、2人の薦め合いで構成。

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