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【第7回】「おおかみこどもの雨と雪」の巻


「おおかみこどもの雨と雪」の巻

 非常におもしろい映画でした。こどもよりも、大人が。しかも、こどものいる親が見ると感情移入ができる作品だと思います。

 前回見た「君の名は。」は、展開で惹きつけるアニメ映画でしたが、今回は、こどもたちが、おおかみおとこと人間の間に生まれたという設定以外はストレートなもの。お母さんが主役で、こどもが母親の元から巣立って行くまでを描くという、ダイナミックなものではないけど、「母」の偉大さを感じるいい話。自分にも4人のこどもがいるので、感情移入しながら最後まで見ました。

 末っ子の雨が甘ったれなところは、僕の実家の仏壇や、奥の暗いところにあるトイレに行くのが怖いという、うちの末っ子と重なって、うちの子も雨のように、成長してくれるのかな、なんて思いながら見ていました。

 雪と雨が小さい頃、児童相談所の人が来て、こどもの様子を確認するところや、おおかみの姿のお父さんが死んでゴミ収集車に放り込まれるところは、リアルだなと思いました。おおかみおとこと人間の間に生まれたこどもという設定が、すでにリアルではないんですけど、もし、その設定が存在するとしたら、こんな問題が起こることが「リアル」ですね。

 人間として生きるか、おおかみとして生きるかを選択するこどもたち。独り立ちはまだ早いのではと不安に思う母親。どこの親子の間にもあることをまっすぐに描いている。しかも、主人公の花さんは、誰もが思う理想のお母さん像。つらい時にも笑うことができて、こどもたちを否定しない。しかも勉強熱心で、都会からやってきた人に対して否定的なおじいさんを惹きつけてしまうすごい人。あんな花さんの姿を見ていると「僕も、こういう人と結婚したいな」と、既婚者なのに思ってしまいます。

 物語の終わらせ方もベストだと思いますし、物語の要所要所で絵のキレイなシーンが入るのもよかった。エンディングの歌と、歌詞に合うシーンが出てくる演出もよかったですね。大ヒットしたのも納得。ふとした時にいつでもすぐに見られるよう、DVDを買って、家の棚の目立つ場所に置いておきたい作品ですね。
 でも、やっぱり、個人的なアニメ映画ナンバーワンは「ルパン三世 カリオストロの城」に変わりはありませんが(感受性の強い時期に見たということもありますが)……。

 次回は、テレビアニメ「僕だけがいない街」を見てみようと思います。




(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
 
土田晃之Profile
1972年9月1日生まれ/埼玉県出身/ピンでタレント活動中/太田プロダクション所属
ガンダム・サッカー・家電など多方面に興味あり。

「おおかみこどもの雨と雪」
Blu-ray&DVD発売中
Blu-ray:6800円+税
発売元:バップ
 







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