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いか文庫のマンガ通への道  第6回



~いか文庫の2人[店主]と[バイトちゃん]による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第6回
『であいもん』

もうすぐバレンタインデーですねぇ。
でも、チョコレートよりも私はいま和菓子に興味津々なんです!
なぜなら、和菓子屋が舞台の漫画を読んだから。
店主、「であいもん」って知ってます?
 
東京でミュージシャンになることを夢見て、京都の和菓子屋を営む実家を飛び出した納野 和(いりの なごむ)が主人公なんですけど。
ある日、父の体調不良の知らせを受けて、夢をあきらめて、10年ぶりに京都へ帰るんです。
「自分が和菓子屋を守る!跡継ぎになる!」とやる気満々で実家に帰ってみると、自分は全然歓迎されていないうえに、跡継ぎ候補と呼ばれる、一果(いつか)という見知らぬ少女(しかも小学生!)がいて…。
 
和菓子屋の息子として育った和と、跡継ぎ候補として両親から絶大な信頼を得ている一果。
年齢も性格もまったく違う二人が、和菓子屋で起こるさまざまなトラブルを解決しながら距離を縮めていく姿に、なんだかジーンとしてしまうのです。
あと、二人の和菓子に対する熱い思いも魅力的で。
和なんて、お客さんに和菓子を渡すとき……って、これはネタバレになるので言えないのですが、とにかく熱いのです!!!
最終的にどっちがお店を継ぐのか?物語はまだ続いているので、乞うご期待です!
 
それにしても、この漫画に登場する和菓子は、どれもおいしそうなんですよ…。
とくに、普段食べる機会がほとんどない「上生菓子」への憧れが高まっているんです、私。
「上生菓子」ってもともと京都で生まれたものらしいんです。
季節の訪れを感じさせるよう、お花の形をしていたり、果物の形をしていたり、色も鮮やかで見た目も美しいし、もちろん味も季節ごとに違うんだとか。
次に京都へ行く機会があったら、京都の上生菓子を食べてみたいなぁっていう、一つの夢ができました。
 
この漫画に合う飲み物は、間違いなく煎茶だと思います!
煎茶を用意して、ぜひ読んでみてください!
「であいもん」読んだよー!
ちゃんと煎茶も用意したから、今、和菓子が食べたくて仕方がない…
それにしても本当に、主人公・和(なごむ)の和菓子への思いの強さが半端ないね!最初はそ、そこまで・・・!?って思ったけど、私も大好きな本を勧める時に前のめりになっちゃうことを思い出して、まぁ、好きだとそうなるよね…って、今はとても親近感が湧いています。
 
そして、一果(いつか)ちゃんも、小4とは思えないほどクールだけど、やっぱり和菓子への思いは和に負けず劣らず熱いよね。いつもは無表情なのに、和菓子に込められた意味や由来を説明するシーンは特に、本当に和菓子を楽しんでいるんだって気持ちがすごく伝わってきました。表にはあまり出ない、内なる熱さ。かっこいい。
 
この二人もそうだけど、他の登場人物たちも見ていて嬉しくなるキャラクターばっかりだよね。お弟子さんや、アルバイトの高校生のエピソードもジーンとしちゃったし、両親との掛け合いもテンポが良くて、ついつい笑っちゃう。笑ったと思ったら次はハラハラさせられて、最後は心にしみるセリフでホッとして、って、和の性格みたいにせわしないんだけど(笑)、それも楽しくって一気に読み干したよ。そして今は、一果をこの和菓子屋に預けて居なくなってしまったお父さんのことが気になってたまりません。次のお話が待ち遠しい…。
 
それと!何と言っても私が見逃せないものがあるのよね、この漫画。バイトちゃんはもう気がついていると思うけど…そう!私の大好物「栗」です!和が東京でやっていたバンドが「栗Manju」ってところですでに心を惹かれてしまったんだけど、そのバンドメンバー全員が被っていた栗の被り物も、いつか被ってみたい!(ん?私だけ?)
 
やっぱり今年のバレンタインは、チョコレートじゃなくて栗まんじゅうにしようかな。あ、誰かにあげるんじゃなくて、自分用ってことね。バイトちゃんには、上生菓子をお給料として支給します!お楽しみにー!
実家に帰ってきた和(なごむ)に敵意むき出しの一果(いつか)。

おまんじゅうを1人で売っていた一果を助けに来た和。栗のかぶりもので注目を集め…。
 

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。このコラムは、2人の薦め合いで構成。






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