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いか文庫のマンガ通への道  第7回



~いか文庫の2人[店主]と[バイトちゃん]による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第7回
『星語者~星が見える店~』

前にオススメした、亡くなった人がこの世に残した大切な人のそばに居たくて、マグカップや野球グローブにのり移る…っていう短編小説があったじゃない? あれを思い出す漫画を読んだので紹介しますね。
 
この『星語者〜星が見える店〜』は、この世に思いを残したまま亡くなってしまった人の魂が、無事に天国に旅立てるように導く、「聴魂士(ちょうこんし)」という仕事をしている女の子、暁暁(シャオシャオ)が主人公の物語です。
 
育ててくれたお爺さんに反抗して家を出てしまい、本音を伝えられずに亡くなった孫、出会った直後に亡くなってしまった恋人と、夢の中で会い続けている女性、などなど……切ない気持ちになるエピソードばかりなんだけど、でも、暁暁(シャオシャオ)が魂の願いを叶えて見届けるたび、自分も一緒に見送っているような、穏やかであったかい気持ちにもなるの。
 
……ところで。この漫画、香港で大人気の漫画家さんが描いているんだって。日本の漫画って、右から左に進んでいくけど、海外の漫画は左から右に進むんだよね。この『星語者』もそうだから、最初はちょっと違和感を感じるかも。でも、それ以外は日本の漫画とほとんど変わらなくて、2、3ページ読めばすぐ慣れちゃうし、しかも、人物も風景も淡い色で描かれているフルカラーで、まるで水彩画のような美しさなんだよねぇ…(うっとり)。

だから、魂と一緒に、思い出や夢の中を行き来するっていうストーリーにもともてマッチしていて、夜目る前に少しずつ読み進めるのが合うんじゃないかなぁと思ったよ。

あ、それと、日本語版は本にはなっていなくてWEBで読む作品なので、物語を味わうには携帯で、絵を堪能するにはパソコンで、って、読み方を変えるのもオススメです。ぜひ読んでみてね。
『星語者〜星が見える店〜』、オススメどおりに、夜寝る前に少しずつ読みました!穏やかであったかい気持ちになることもあれば、「突然この世を去ることになったらどうしよう?」と考えさせられることもあって、なかなか寝付けなくなることもありました(苦笑)。
 
そうそう、店主に教えてもらった小説もふくめて、私は「この世に思いを残したまま亡くなってしまった人」をテーマにした小説や舞台を、2017年に読んだり観たりする機会が多かったんです。偶然なんですけどね。そういう作品に触れて、さらに『星語者〜星が見える店〜』も読んでみて、「この世に何も思い残すことはないぞ!」という気持ちで人生を終えられる人って、案外少ないのかも?と感じるようになっています。
 
この漫画の場合は、主人公の暁暁(シャオシャオ)が、亡くなった人の魂が天国へ行けるようお手伝いをしてくれるけど、私たちのまわりには暁暁(シャオシャオ)はいないわけで…。言いたいこと、やりたいこと、感謝の気持ちを伝えること等々、後回しにせずに生きてイカねばと思いました。(ダジャレをはさんでみたけど真面目にそう思いました!!)今後の展開も気になりますね。
 
海外の漫画家さんが描いた作品ということで、価値観とか表現に違いはあるのかなぁ?と読み進めたのですが、伝えたい思いや根っこにある感情に共感できる部分が多かったのも嬉しかったなぁ。
 
これをきっかけに、海外の漫画家さんの作品をもっと読んでみたくなったので、来月は私も海外の漫画家さんの作品をオススメしようと企んでいます。お楽しみに〜!
主人公の女の子・暁暁(シャオシャオ)は、魂の声を聴くことができる聴魂士。

頭の上の星は、道に迷った魂である証。暁暁はその声を聴いてあげます。
 

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。このコラムは、2人の薦め合いで構成。







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