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いか文庫のマンガ通への道  第9回



~いか文庫の2人[店主]と[バイトちゃん]による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第9回
『くまっているのはボクなのに。一問一頭

いか文庫をオープンさせてから、年々ダジャレが好きになっていきます、店主です。きっとバイトちゃんもそうだと思うんだけど、そんな私達にぴったりの漫画だ!って思わず手に取ったタイトルの漫画を、今日は紹介しますね。
 
『くまっているのはボクなのに。一問一頭』
クマの「くまったくん」が、寄せられたお悩みに答えていく……という漫画です。
 
バイトちゃんも知ってる通り、私って、すっごい悩む人じゃない?だから、何かいいアドバイスを貰えるのかなと思ったものあるんだ。でも……くまったくんの答えが、予想していたのとはちょっと違っててね、例えば、
 
質問:夢の現実のためには、努力することが大事だと思っているのですが、ときどきくじけそうになります。心の支えとなるようなことを教えてください。
答え:妄想はタダ。上手く使えば金にもなる。
 
質問:空気を読めないよねとよく言われるんですけど、自分ではよくわからないんです。空気の読み方はどこで学べますか。
答え:わかったふりをする。とりあえずうなずく。あえてよまない。エアー。いろんな「空気の読み方」があるよ。読めると得します。
 
とか、やや、ブラックな傾向があるのよね。
だけど読み進めているうちに、自分の悩みってなんなんだろう?実はちっぽけなんじゃ?とも思えてきて、不思議と気持ちが軽くなったような気がしてくるの。そして……
 
質問:現実的に生きたいと思っています。年収は350万以上の人と結婚して、共働きで働いて、とか話していたら「夢がないね」と言われます。現実的なのは悪いことなのでしょうか。夢ばかり追っていても生きていけないと思うのですが、どうなのでしょうか。
答え:多分どちらも必要で、比べられるものじゃないし。現実的な中にも夢はあるだろうし。人それぞれだと思うし。ごめん、なんてゆーかどうでもいい。ボクはボク。よそはよそ。ウチはウチ。

この一問一答を読んだ途端、「ま、イッカ!」って、さっきまでうじうじしてた気持ちが吹っ飛んじゃった。バイトちゃんはいつも前向きだから、この漫画を読んでどう思うのかすごく気になります。ぜひ感想を聞かせてください!
オススメ本、読みました。
本当にダジャレ好きにはぴったりな一冊。だって、タイトルがすでにダジャレ!「困っているのは」が「くまっているのは」って!!「一問一答」が「一問一頭」って!!!
 
くまったくんの相談に対する答え、店主のお手紙を読んで「ふむふむ」と思ったあと、本をめくってみてビックリ。くまったくんの漫画やイラストは、決められたコマ割りがなくて、ページを自由に使って描かれていたから!イラストも含めて、くまったくんの回答を読んでいくと、じわじわと面白さがこみ上げてきますね。
 
私は相談にあまり真剣に答えてくれない人が結構好きなんですよ。って書くと、誤解を招くかもしれませんが…。以前、お悩み相談本を持ち寄って朗読会を開催したことがありましたよね?あの時に、いろんな種類のお悩み相談本を読んでみて、相談者に共感して優しい言葉をかけてくれる本よりも、喝を入れてくれたり、笑い飛ばしてくれる内容の本の方が私は好きだなぁって気づいたんです。だから、私はくまったくんのような受け止め方をしてくれる回答者、いいなぁって思いました!
 
先日、店主が「大人になったら悩みってなくなると思ったけど、全然そんなことなかった!悩みは増えるばかり」と言ってたじゃないですか。私は「またそんなネガティブなこと言ってー!」と思っていたのですが、この本を読んで、店主のうじうじしていた気持ちが吹っ飛んだと聞いて安心しました。
 
私も店主から相談を持ちかけられたら、くまったくんみたいに、相手をリラックスさせる回答ができるようになりたいなぁ。いや、ちょっとラフすぎるかな?
この質問に……。

この返し! すごいです。
 

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。このコラムは、2人の薦め合いで構成。









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