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【第11回】「メアリと魔女の花」の巻


「メアリと魔女の花」の巻

 今回は、去年の夏、劇場公開されたスタジオポノックのアニメ映画「メアリと魔女の花」を見ました。
 スタジオジブリ時代に2つの作品を監督した米林宏昌さんが監督。米林さんは僕と同世代。ということは、おそらく自分と同じで、ジブリの作品を始め、いろんなアニメをみて育ったはず。そんな監督が、スタジオジブリから独立して、どんなアニメーションを作ってくれるのか。期待してディスクを再生しました。
 ですが、こんな感じに、見る前から期待値をあげすぎてしまったせいなのか、個人的にはちょっと残念だったかな。

 「借りぐらしのアリエッティ」と「思い出のマーニー」を作り、しっかりしたアニメ映画が作れるという実績を残した方なら、ジブリという枠がなくなったら、すごいものを見せてくれるはず。そう期待していたところに出てきたのが、何でもやりたがるけど、いつも失敗してしまう主人公の女の子……。約50年前に書かれた児童文学作品が原作なので、キャラクターが古い感じになるのは仕方がないことなのでしょうけど、もう少し現代風にアレンジしても良かったのではないでしょうか。ピーターとの関係性も気になりました。最初に出会ったときのメアリの過剰なリアクションは、なんか舞台の演劇を見ているような感じがしましたし、クライマックスでメアリがあそこまで頑張るなら、もっとピーターとの関係性が深まるエピソードがあったらなと。

 ただ、やっぱり絵はすごいです。メアリがホウキに乗って飛んでいるときに描かれている赤い館村の風景とか、森の様子とか、「きれいだなぁ」なんて素直に感動しました。子供たちをはじめ、こういう作品が好きな人も多いだろうなと思いました。
 僕個人としては、原作がそうだから仕方がないというのもあるのかもしれませんが、もう一歩踏み込んで、子供が楽しめる児童文学を監督の手腕で大人も楽しめる物語に進化させて欲しかったと思ったりもしましたが…。

 子供の頃からたくさんの名作を見て感動してきた40代半ばの人間なら、そして作る側にいる人間なら、アニメのどういうところがすごいのかを分析できているはず。僕のような大人の男性がグッとくるような作品もお願いしたいです。

 スタジオポノックの次回作はまた雰囲気が全然違いますね。米林監督とスタジオポノックの挑戦に期待しています。



「メアリと魔女の花」
公式サイト:
http://maryflower.jp
商品に関してはこちら:http://disney-studios.jp/mary
 

 
土田晃之Profile
1972年9月1日生まれ/埼玉県出身/ピンでタレント活動中/太田プロダクション所属
ガンダム・サッカー・家電など多方面に興味あり。
 
「メアリと魔女の花」
好評発売中・デジタル配信中
Blu-ray(デジタルコピー付き):5800円+税
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
DVD:4700円+税
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
コレクターズ・エディション:4K Ultra HD+ブルーレイ(数量限定)/12,000円+税
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
 
関連書籍発売中
「メアリと魔女の花 ビジュアルガイド」
1600円+税
発売元:KADOKAWA
角川アニメ絵本「メアリと魔女の花」
1600円+税
発売元:KADOKAWA
 
スタジオポノックの次回作
『ポノック短編劇場 ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間』

2018年8月24日(金)全国ロードショー
公式サイト: ponoc.jp/eiyu
企画・制作:スタジオポノック
スタジオポノック・日本テレビ・電通 提携作品
配給:東宝
 











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