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いか文庫のマンガ通への道  第14回



~いか文庫の2人[店主]と[バイトちゃん]による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第14回
『ゴジュッセンチの一生』

前に「イカと猫は天敵」という話をしたのを覚えていますか?イカに含まれているある成分を、猫が摂取すると体に良くないということなんです。なので、私のようなイカをたくさん食べている人間が猫の話をすると、猫に嫌われそうな気がするのですが…それでも、どうしても紹介したい漫画に出会ってしまったので、紹介させてください!「ゴジュッセンチの一生」という作品です。

物語の主人公は街の片隅で暮らしているノラ猫。ノラ猫たちの食事は、人間が用意してくれる餌で成り立っているものの、日々そういう場所は減っていく一方で…猫たちは死と隣り合わせになりながら生きているんです。そんなノラ猫たちが、あるとき「猫をかわいいと思ったことなんて、一度もない」という女性と出会うんです。この女性が猫を嫌うのには、ある“悲しい事情”があって…。ここから先は、ぜひ漫画でお楽しみください!猫たちの綺麗な瞳、豊かな表情も、ぜひ見てほしいです!

今までは道端でごろ寝している猫を見て「呑気でいいなぁ」なんて思っていたのですが、この作品を読んでからは「あなた達も大変なのね」と思うようになりました。猫と目が合うと何か自分に対して思われているんじゃないか?とか、猫が集まっていると、うわさ話されてる!?と感じたり。猫の前では、背筋を伸ばして歩くようになりました(笑)。

本好きには猫好きが多いなぁと感じる今日この頃。
私たちのまわりのお客さんにも紹介したい一冊なので、まずは店主も読んでみてください!
「ゴジュッセンチの一生」読みました!
私は、猫が好きか?って聞かれると、「遠目で見るのは好きだけど、触るとなるとなかなか…」って方なので、最初はこの漫画に感情移入できるかな?って不安でした。でも、読み終えて、大きな深呼吸をしないといられないくらい、どっぷりハマったよ。2巻が待ち遠しいです。
 
それにしても本当に、ノラ猫って大変なんだね。この著者さんはノラ猫経験があるのかしら?ってくらい猫目線で描いているから、物語の最初の方で開かれるノラ猫の会議に、私も参加しているような気持ちになったよ。
 
そうそう私、動物飼うのに向いてないので自分で飼おうとは思ってないんだけど、インスタグラムとかで猫の投稿を見るのは、すごく好きなのよね。お気に入りの猫のアカウントもいくつかフォローしてて、ベタ惚れな飼い主さんが、無性に可愛かったり、ちょっとお茶目な姿を毎日投稿するのを楽しみにしてるんだ。
 
でもこの漫画に出てくる主人公の猫、七生(ななお)や、その親友のマチは、カメラやスマホを向けられることもなく、ただひたすら生きるためだけに日々を過ごしている。何だか、色々なことを考えさせられもしました。バイトちゃんの言う通り、いか文庫のお客さまにも多い、本好きかつ猫好きな方達が読んだら、どんな気持ちになるのかね。私ですらそう思うんだから……。
 
“悲しい事情”については、胸が締め付けられるってこういうことか……って思うほど苦しいけれど、七生やマチ、そして彼らを取り巻く人間たちを、私も見守っていきたいな。道で見かけた猫たちを見る目も、バイトちゃんと同じく変わりそうです。

猫たちが日々こんな会議を繰り返していると思うと…。

猫を避けていた淑乃だったが、目が合い思わず名前を付けてしまう。

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。このコラムは、2人の薦め合いで構成。














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