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【第14回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『僕は友達が少ない』



『僕は友達が少ない』のアニメ一期放送開始が2011年10月、マンガ1巻の初版が2010年7月、原作のラノベ1巻初版が2009年8月って事らしいですよ。
こういう話になると毎回毎回出てくるから言わなくてもいいんじゃないかと思うけれども毎回毎回感じてしまうから言いますね?
「そんな前だっけ!?いや~時が経つのは早いね!!」
以上、おっさんの独り言でした。
 
タイトル通り、友達が少ない者たちのお話です。高校で友達を作るために新たに設立された「隣人部」という謎の部活の、残念なメンバーたちの、残念な活動内容による、残念な活動結果報告。これが、『僕は友達が少ない』です!
具体的には、

 
■皆でプールに行く→人ごみがすごくて2人脱落
■皆でゲームする→チームワーク崩壊でクリアできず
■皆で遊園地に行く→絶叫マシンに乗りすぎて吐く(2人)
■文化祭で映画を撮る事になる→脚本が丸パクリだった事が発覚
等、他にもここに書ききれない、というか書くのが躊躇われる(自○行為を見られるとか)ものもあって、そんじょそこらの「残念」じゃねえぞ!っていう振り切ってる感じがスバラシイのです。
 
 
『僕は友達が少ない』
 
そういった面白いエピソードがいくつもある中で、たまーに「えっ!?このキャラそういう設定だったん!?」っていうような爆弾がサラッと投下されていき、それがストーリーが進むにつれて怒涛の如く押し寄せてくる展開は、時が経つのも忘れて夢中で読みふけさせてしまうのです。この時間泥棒!おかげでこのコラム書いてるの締切時間ギリギリだぞ!(自己責任)

全体の絵をパッと見た時、やはりメインになるのは主人公の小鷹、そしてWヒロインの夜空と星奈なんだろうな、と思ってたのですが、そんな固定概念を持ってた自分の頭をぶん殴られた気分ですね。それぐらい、各キャラに設定された爆弾の破壊力が凄くて!主に、という意味では夜空のお話という事になるんでしょうけど、隣人部の全員が主役っていう印象の方が強いですね。主役で皆残念。
 
最初の方は「男1人の周りにかわいいキャラがいっぱいで、ハーレムものなんだろうな」となんとなくイメージしていたのですが、実は「恋愛」というよりはタイトルの通り「友情」のお話だったんだなと気付かされます。それは、アニメ化された以降のお話で理科のモノローグを入れる等の要素から思ったり、恋愛要素が濃くなればなるほど感じられたり。いや~見た目のイメージにとらわれちゃダメね!
ただ最初から変わらないのは、皆が残念だという事。この皆が一発逆転明るい未来が待ってるのか、それともこのまま残念な結末が待ってるのか分かりません。
でもこの「残念」って悪い事ばかりじゃなくて。残念な奴が残念な人生を歩んでたとしても、そこには普通にはない魅力があり、それを具現化したものが『僕は友達が少ない』ではないかと、僕は思うわけです。
人生の正規ルートに入れなかった人たち(自分も含む)へ、このマンガが届きますように!


 
   松崎ココが好きっ!


渾身のカラー。本当はこのシーンが物語のピークでもいいぐらいなのに、むしろここから動き出すという凄さ。


遊園地にて。とてもヒロインのする表情じゃない。そしてこの後悲劇が…


芯に迫っていく理科。この理科の立ち位置が唯一無二すぎて最高。


小鷹VS理科、屋上での決戦。めちゃくちゃ胸アツなシーン。
 
松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。

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