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“高校演劇”の舞台裏を描く『暗転エピローグ』 原作を務めた声優の生田善子さんにインタビュー!!


今年2月から電撃マオウで連載されてきた『暗転エピローグ』(漫画/パイン、キャラクターデザイン/Tiv)がついにコミックとなって登場! “高校演劇”の舞台裏を熱く、時に愉快に描いたこの作品で原作を務めた生田善子さんに、魅力的なキャラクターが生まれた経緯や漫画のお気に入りエピソードなどを伺いました。

―― 普段は声優として活躍しながら、舞台にも立っていらっしゃいますが、『暗転エピローグ』の原作を手がけることになった経緯は?

 生田  高校の3年間、演劇部だったんですけど、高校演劇ってじつは知られていないことがたくさんあるんです。文化部なのに体育会系だし、大会では約2000校の中から12校くらいしか全国大会に出られないし。確率としては甲子園よりも狭き門なんです。でも、高校演劇がピックアップされることってほとんどないんですよね。それを編集の方にお話ししたら興味を持っていただいて、トントン拍子で話が進みました。

―― 漫画化が進む段階で、絵を手がけたパインさんとやりとりすることも?

 生田  パインさんは北海道在住なので実際にお会いすることは少ないんですけど、メールのやり取りを繰り返して。わからないことがあれば細かく聞いてくださるので、相違が生まれることもなくて。文章で表現していないところまで汲み取って膨らませていただけたので、本当にありがたかったです。

―― メインとなる5人のキャラクターが本当に魅力的です。キャラクターデザインが仕上がったときの印象は?

 生田  すごく可愛いなっていうのと、誰もキャラがかぶらず個性がしっかり出ていることに感動しました。演劇部の人たちって、もともと個性豊かな人が多いんですよね。それをビジュアルで区別できることが重要だと思っていたので。

―― 特に感動したキャラクターデザインは?

 生田  しー、ですかね。イメージしていたものを遥かに超えていて、より不思議で独特の空気感が出ていて可愛いなと思いました。

―― まだ一度も笑っていませんね、しーは。

 生田  笑ってませんね。これからも、笑うことがあるのかどうか期待していてください(笑)。

―― 5人のキャラクターにモデルはいたんでしょうか?

 生田  完全オリジナルキャラは、主人公のいちかだけです。一番共感を呼ぶキャラクターだと思うので、誰もが可愛いと思えて、頑張れ!って応援できるようなキャラメイクを意識しました。他のキャラクターはすべて、高校の時に周りにいた先輩や同級生がモデルになっているんですよ。

―― 漫画の中で気に入っているページはありますか?

 生田  すごくびっくりしたという意味では、一話だと、代役は無理かもしれないと思っていたいちかが、違います、私はもうあの頃の私じゃない、と台本を音読しているシーン。台本のセリフですが、表情を見ていると、自分に対して言っているようにも取れるんです。素敵なページだなと思って原作を読み返したら、ちゃんとそこにも書かれていて。漫画になったことで、まるで別物のように仕上がっていたんですよね。いいシーンに仕上げてくださったんだな〜と。

―― ちなみに、このシーンではお風呂シーンもちゃんと(?)描かれていて。

 生田  実際、私もお風呂で台本を読むことがあるんですよ。家族がいても気にしないで発声練習ができるじゃないですか。私も「あめんぼあかいなあいうえお」とかやってました。それが反映された結果、サービスっぽい感じに仕上がってますけど(笑)。




―― 個人的には、いちかが最初のホン読みで固まるっていう時の表情が面白くて好きです。

 生田  あれも、パインさんが面白く仕上げてくださって(笑)。一コマで笑っちゃうシーンも多くていいなって気に入っています。



―― 漫画になることを想定して意識することはありましたか?生田さんは演劇のシナリオも多数手がけられていますが。

 生田  やっぱり絵として面白くできそうなシーンかどうかは考えている気がします。さんちゃんの「オラー!」って大道具を作るシーンなんて、文章だけではほぼ伝わらないけど絵だから面白いのかなって。想像をはるかに超える面白さをパインさんが描いてくださっていると思います。

―― ところで、もともと漫画を読むほうですか?

 生田  たくさん読みます。一日平均2冊くらい。特に少女漫画が大好きですね。今は電子書籍という便利なものがあるので、ヒマさえあれば買って読んでます。

―― 影響を受けた少女漫画は。

 生田  種村有菜先生の『満月を探して』とか『神風怪盗ジャンヌ』とか。途中で困難がありつつもハッピーエンドで、泣けるけど通常はコミカルなテイストもある、その感じが好きで。今回の原作を書く上でも、かなり影響を受けたと思います。

―― 11月からは、ボイスシナリオ学園カードゲーム『ヘルプ!!!~恋が丘学園おたすけ部~』とのコラボで、メインキャラにボイスがついて、こちらも注目ですね。

 生田  5人のメインキャラクターのコラボカードが実装されたんですよね。不思議と、自分の原作にボイスがつくことに複雑な意識はなくて。完全に別モノという印象で、私のよく知ってるあの子たちに声がついた!生きてるぞ!みたいな感じで、ファンの一人としてキャッキャと喜んでいました(笑)。

―― 生田さん自身も、しー役を演じられて。

 生田  せっかく原作をやっているので演じてみたいというのはあったんですけど、どのキャラが合うのかすごく悩んでいたので、音響監督さんに相談して。じゃあ、しーが合うんじゃないかと。元のモデルのイメージがあるので、それをどこまで出すかという悩みはありました。ローテンションなイメージでしたけど、キャラクターのビジュアルを考えたら可愛く演じてもいいのかなと。

―― 漫画にボイスと、これからの展開も楽しみですね。最後に『暗転エピローグ』のファンにひとことメッセージをお願いします。

 生田  私の高校生活のすべてが詰まった漫画です。高校で演劇部に入ってたよっていう方はもちろん、演劇ってよくわからないし苦手っていう方にも、すごく読みやすい作品になっていますので、ぜひ手に取っていただけたらうれしいです。


取材・文:吉田有希、写真:隼田大輔
『暗転エピローグ』①巻
2018年11月26日(月)発売!!



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