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いか文庫のマンガ通への道  第18回



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第18回
『将棋めし』

店主へ
 
店主は、本や本屋さん以外にすごく好きなものってありますか?
私は、何を隠そう「将棋」が好きなんです。今回は、そんな私が最近はまっている将棋のおすすめのマンガ『将棋めし』をご紹介します!
 
「将棋めし」って棋士が対局の際に食べる食事のことなのですが、スポーツ選手が食事に気を使うというのはよく聞くけど、将棋も何を食べるのかって関係あるの?と思うかもしれません。あまり動かないし、エネルギーを使っているようにも見えない……。いやいやとんでもない、将棋は長時間ひたすら頭を使う競技、だからこそノーカロリー!ノー将棋!”めし”で勝敗が決まると言っても過言ではないのです!
 
この物語の主人公、「峠なゆた」も食事に強いこだわりを持ったプロ棋士。食事も大切な勝負の一部と考えているからこそ、食事選びからいつも真剣です。まず相手と食事をかぶるのは避ける、同時にゲンを担いだり縁起の良し悪しを考える。例えば「勝負に勝つ」で「かつ丼」や、相手の玉(ぎょく・王様の駒)を食らうという意味で「玉子丼」など、将棋ならではのゲン担ぎもたくさんあります。そして食事の上でも相手には負けたくないなゆたは、棋士御用達の「うな重」を頼むときも、相手が「竹」を頼めば、すかさず「松」にグレードアップするという勝負師精神!さらに彼女のすごいところは、食事を全力で味わうだけではなく、そこでの発見や感動を実際の将棋の勝負に生かしてしまうところなんです!この対決で「うなぎはおいしくてスタミナもつく、駒の「金将」並みの食事だ!」と感動したなゆたは、食事後の対局で「金将」を活かして戦いに臨みます。気になる勝敗は……読んでからのお楽しみです!
 
ちなみに店主は、将棋を指したり観たりされますか?
将棋や棋士ってどこか堅いイメージがあるかもしれないのですが、なゆたのように食事にこだわる人、大食いの人、なかなか箸が進まない人…いろんな棋士が登場してきて、”めし”の前だとなんだかとっても親しみやすく見えてくるので、将棋を知らない方にもおすすめです!ぜひ、読んでみてください!
『将棋めし』読みました!バイトもりもりが将棋を好きっていうのは、Twitterでつぶやいてるのを見てたから前から知ってたんだけど、お手紙からもじんじん伝わってきたよ。本当に本当に大好きなんだねぇ!私はそこまで好きなものって本と本屋以外に無いから、羨ましいくらいです。
 
将棋って、本もたくさん出てるよね。映画やアニメ化もされてるから気にはなっていたんだけど、私はどうしてもハマれなかったんだ。というのも、小学生の時にちょっとだけやってみたんだけど、「これ、難しすぎる!」って諦めちゃった経験があるから。
 
そして今回のこのマンガは”めし”のお話でもあるから、「可愛い女の子が”美味しいもの食べて幸せ〜”ってなるお話だよね?」くらいの気持ちで読み始めちゃって……ごめんなさい!今は「参りました!」って頭を下げたいくらいの気持ちです。だって、主人公なゆたがとんでもなく美味しそうに食べるうえに、その”めし”から得たヒントを繰り出す対局では、めちゃくちゃかっこいいんだもん!!特に、バイトもりもりも手紙の中に書いていた「玉子丼」で挑んだ対局。女の子だからってナメてかかられた相手との戦いは、まるで自分が戦ってるような気持ちになったよ。巻を追うごとに対局もどんどん激しくなって行って、手に汗握るとはこのことか!って思うほどのめり込みました。
 
それとこの物語のもう一つの魅力って、なゆたの同期、黒瀬と宝山、3人の友情なんじゃないかな?って思ったの。彼女が倒れてしまった時に2人が駆けつけて作ってくれる”めし”のお話も、最高だったよねぇ……。
 
バイトもりもりのおすすめのおかげで、将棋への苦手意識も吹っ飛んだし、いつか本物の対局も見てみたいと思ったよ。あ、そうだ!1巻に出てきた、将棋の聖地・千駄ヶ谷の居酒屋「みろく庵」にも、今度一緒に行ってみない?



腹が減っては戦はできないのです!

松竹梅のうち、松のうなぎを食べ、勢いに乗る主人公・峠なゆた
いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。今年からサブスタッフ【バイトもりもり】【バイトぱん】も加わって、本をお薦めするお手紙を、4人でやり取りしていきます。


















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