KADOKAWAの無料漫画(マンガ)総合サイト

ニュース・お知らせ

【第29回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』



自分は賭け事がめちゃくちゃ苦手です。
じゃんけんは弱いし、ギャンブルも最初の一回でビギナーズラックが無くそれっきり、『爆笑オンエアバトル』というテレビ番組のネタ披露順を決めるくじ引きでは絶対に引きたくないなーって順番を毎回引いちゃうし。「何か(お金とか優勝とか)がかかってる」という状況で上手くいった試しが、機械相手にも人相手にも一度も無いんです。
でもだからこそ、客観的にそれらを見れるというか。競馬もテレビで観るの好きですし、ラスベガスのカジノも単純に面白そうだなーって思いますし、お金も何も賭ける気がないのでただただ楽しく眺めていられるんです。
そういう意味では『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』は自分の発想外の事だらけで共感はほぼできないんですが、何故楽しく読めているのか、ご説明します!

 
『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』

 
この世界では、あらゆる重要な事が裏のゲームによって決定されており、【私立 獅子王学園】も遊戯(ゲーム)の結果で全てが評価される弱肉強食の学園だったのです…
というあらすじからは、「自分もこの世界に行ってみたい!」「この学園に入学したい!」という気持ちが、前述の理由から全く起きず。ただただ客観的に面白いなーと思ってるだけです。
そこで、自分がこのマンガで一番の共感者である主人公・砕城紅蓮がキモになってくるワケです!
 
マンガ(だけじゃないですが)で何が重要かって、キャラクターの感情が矛盾してないかだと思うんです。そこから「そのキャラだったらそういう事言うだろうな」って思えるし、「自分もそういう行動をとるかもしれないな」という共感も得られます。そこに疑問が生じてしまうと読んでストレスになっちゃうんですね、自分は。
そこに来てこの紅蓮くんは、普通の生活を送りたいという「日常」を望む高校生。分かるっ!分かるよその気持ち!
イヤ芸人なんて非日常な職業についてて何言ってんだって思うかもしれませんが、アニメの日常系を望む感じ!自分たちが送れなかった平和な学校生活を望む姿!それはまさにアニメやマンガを享受してる自分たちの姿そのものなんです!紅蓮くんは特にそういうオタク要素はありませんが!あ、ちょっとはあるか!
この「共感できない世界」と「共感できるキャラクター」は、自分が非日常にいるかのように思わせてくれる、最強の組み合わせなんです!
 
さらに!
紅蓮くんは実は裏世界の遊戯で五年間無敗の天才というではありませんか!実力のあるキャラが普段は実力を隠してて、敵と戦う時に圧倒するっていうの、ベタだけどめちゃくちゃいいっすよね…
そんな設定に共感できないんじゃないかって?これは「感情」じゃないから大丈夫なんです。そんな過去を背負ったキャラクターがかつていた世界に嫌気が差し、日常を望む。筋も通ってます!
そして日常を望みながらも実力をみせてしまうのは大切なものを奪われそうになった時!これ、格好良すぎるわ!
自分が共感できるキャラクターが格好良い・憧れの存在になった時、「自分もこんな力があるのかもしれない!」ってワクワクするんです!ちなみにこれは中二病の一つでもあるので注意っす。
 
あと最後にもっと個人的な事を言わせてもらうと、女子のムチムチ感が最高です。
紅蓮くんの妹・可憐ちゃんが胸の大きさについて嫉妬するシーンもあるんですが、全っ然よ!まぁそのシーンがカワイイので嫉妬自体はしてもらってOKなのですが!そんな絵柄にも注目です!
 
   松崎ココが好きっ!


久しぶりに妹に会えると思ったら裸エプロンでやって来たの巻


お兄ちゃん大好きな可憐はよく嫉妬してます。コマの細かい部分にも注目ですね!


いかにも「高飛車お嬢様」っぽい楠木楓。一人称「わたくし」、扇子持ってる、主人公をフルネームで呼ぶ。最高です!


お嬢様はリアクションもよろしくてよ?

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
   バックナンバー

このページをシェアする