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いか文庫のマンガ通への道  第20回



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第20回
『オールラッシュ!~映画を作る物語~』

店主へ
 
いきなりですが、映画は好きですか?
 
私は大好きで、実は昔映画の学校に通って特殊メイクの勉強をしていたり、少しだけ映画の仕事をしていた事もあって…って、なんで急にこんな話なのかというと、最近ある漫画を読んで、その頃のことを思い出してしまったからなんです。
 
今回紹介するのは『オールラッシュ!映画を作る物語』という、映画の製作現場を舞台にした漫画です。
 
主人公は映画監督を夢みる新人助監督の波野洋輔。助監督というのは監督の「サポート」で、さらにチーフ→セカンド→サードの序列があって、波野は一番下っ端のサードという立場なんですが、仕事のほとんどが雑用で、好きな仕事とはいえ楽しい事ばかりではないんです。
 
雑用ばかりの日々、夢に近づけているかわからない不安、さらに昔は同じ目標を持っていたはずの仲間に「現実を見ろ」なんて言われたり…
でも、憧れの監督や先輩、一生懸命頑張っている俳優さんと関わっていくうちにどんどん成長していたり、夢に向かって一直線な所が、なんだか応援したくなっちゃうんです。
 
あと、印象に残っているのは、大先輩のチーフ助監督カコさんと呑みに行くシーン。そこで2人は喧嘩をしてしまうんですけど、その時カコさんが波野に指摘した言葉が、すごく今の自分にグサッと刺さって…そのあとの波野の"努力も経験もない 才能があるかすらわからない ただ「夢見てる」だけだ"っていう台詞も自分の事のようだと思ったんです。この話の最後、一皮剥けた波野の台詞までもが…
 
この漫画を読んだ後観た映画は、また格別でした!
ぜひ読んでみてください~!!
バイトぱんへ
 
『オールラッシュ!』読みました!
まず思ったのが、映画業界ってこんなにしんどいの!? ってこと。巷の噂で知ったつもりではいたけど、ここまでとは…。映画は好きだし、何度も見たくなる作品もいくつか挙げられるけど、これを見せられたらちょっと震えてしまうよ…。
 
でもね、それにしてもね、主人公の波野くん、ちょっとグラグラ揺らぎ過ぎじゃない!?「おいしっかりしろよ! 波野!」って、何度もゲキを飛ばしたくなっちゃった(笑)。ただ、この揺らぐ感じ、昔の私にもあったなって思ったの。今は自分のやっていることにだいぶ自信を持てるようになったから、揺らぐことってそこまで多くないんだけど、自信が無いとこうなるよねって、妙に納得して、うんうんとうなずきました。
 
あと私が特にショックを受けたところは、波野くんが教育係りを任された後輩を「ちゃんと見れていないよね?」って監督にあっさり指摘されて、そこで初めてハッとするシーン。私も一応、店主として働いているじゃない? だから、スタッフみんなのことをあらゆる角度からちゃんと見れているのかな…って、急に不安になってしまいました。
 
読み進めれば進めるほど入り込んでコミック1巻だけじゃ物足りなくって、WEB連載で続きも全部読んだのだけど、このマンガのサブタイトルって全部映画のタイトルで、それにまつわる話になっているんだね。この先どうなるのか、どの映画作品に絡めてくるのかも気になるし、あと、今度映画を見るときは、波野くんのような助監督(サード)が必死に駆け回ってるんだ! っていう視点からも見てみようと思います。新しい映画の楽しみ方を教えてくれるマンガ、紹介してくれてありがとう!



監督への道は遠い……波野くんがんばれ!

昔、一緒に夢を追いかけていた友達も、違った道へと進みだし…。
いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。今年からサブスタッフ【バイトもりもり】【バイトぱん】も加わって、本をお薦めするお手紙を、4人でやり取りしていきます。




















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