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いか文庫のマンガ通への道  第21回



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第21回
『今日も娘と。』

バイトちゃんへ

今回紹介したいマンガは、ヒョーゴノスケさんというイラストレーターさんが、小学生の娘さんとの日々を描いた『今日も娘と。』です。いやぁ、こんなにじんわりとするマンガ、久しぶりに読んだよ。私は比較的…いや、だいぶ感動しやすいタイプで、ことあるごとに泣いてしまう性格で、ってのはバイトちゃんも知っていると思うけど、なんと今回は泣かなかったの! そしてそれはマイナスの意味じゃなくて、逆にプラスの意味なんだ。だってね、このマンガを読んでいると、思わず「フフフ」と声に出ちゃうくらい、幸せな気持ちで満たされるんだもの!

著者であり登場人物である父、ヒョーゴノスケさんは、もともと勤めていた会社が解散することになって、それを機にフリーのイラストレーターになったそうなんだけど、その分、娘さんといる時間が長くなったから、成長をすごく間近で感じられるようになったんだよね。だから例えば冒頭にある、「無職になっちゃったから貧乏になったらごめんね」って伝えたことに対して、娘さんが「大丈夫!私のお年玉があるから!」って答えるところとか、まさか自分の娘が、そんなことを言えるまでに成長してるなんて! っていうような喜びが、毎日あるみたいなの。

とはいえ、私は子供を産んだことも育てたことも無いから、そんな喜びを自分ごとで感じたことはもちろん皆無で。でも、去年の末にはじめての姪っ子が生まれて、数日に一度送られてくる写真を見るだけでも、「また育ってる!」って感動するくらいだから、それが自分の子供で、ましてや毎日長い時間一緒にいるとなったら、喜びや驚きがそれはそれはたくさん湧いて出るようにあるんだろうなって思ったの。だから、今まさに自分の子供と日々を過ごしているバイトちゃんは、このマンガを読んだらどんな気持ちになるんだろうって想像して、むしろそれで涙が出そうになりました…。

バイトちゃんの育児の日々はどうですか? このマンガの感想と一緒に、バイトちゃんと娘のイカ美の日々のことも聞いてみたいなぁと思った『今日も娘と。』を、ぜひ読んでみてね。
店主へ

久しぶりのお手紙、そして漫画のおすすめ、ありがとうございました!ベトナムに引っ越してから、あっという間に5ヶ月経っちゃいました。こちらに来たばかりの頃は、ハイハイもできなかった娘のイカ美は先日1歳になり、歩けるようにもなりました。何かができるとドヤ顔をしたり、拍手を求めてきたり。生まれたばかりの頃は家の中に存在しているだけだったのが、感情表現も豊かになって、一緒に生活しているなという感じが強くなってきました。そして前よりもずっと娘と過ごす時間が楽しくなりました。

さて、おすすめされた漫画『今日も娘と。』を読みました。この漫画、天真爛漫な娘ちゃんの発想力も素晴らしいけど、パパの遊び心も素敵ですよね。子供を喜ばせるための、必殺ワザをたくさん持っていて。エレベーターで1階に降りる娘ちゃんをびっくりさせるために、階段を猛ダッシュで駆け下りて「瞬間移動が使えるんだよ!」って見栄を張るところとか、笑っちゃいました。他にもオリジナルの特殊能力とか、言葉遊びとか。「イカ美がもう少し大きくなったらこうやって遊んでみよう!」っていうヒントを沢山もらいました!

この漫画では母が登場しなくて、“父と娘”だけの生活が描かれていますが、父と娘の間には、“母と娘”では築くことができない特別な何かがあるんだろうなって日々思います。私の娘は、夫が仕事から帰宅すると、その日一番いい笑顔を見せるんです。そんな笑顔を見ると、夫は「ちょっとデートしてくる!」と言って、娘を肩車してお散歩に出かけるんです。ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも後回しにして、夜のデートに出かけていくんですよ。最近は娘が言葉を少しずつ覚え始めているので、「パパ、好き」って言わせようと必死だし…。もうね、あきれちゃうことも沢山あるのですが、今後どんな“父と娘”になっていくかを一番ちかくで観察していきます。

私が暮らしている地域は交通量も多いし、野良犬も多くいるので、日本のように子供を自由に外で遊ばせたり、歩かせることができないんです。でも、そういった環境のなかでも、著者のヒョーゴノスケさんのように娘との日々の発見を大切にして、今の生活をもっと楽しんでいきたいなと強く思いました。また、こちらでの生活についてお手紙を書きますね。



無職になったことを伝えた時の娘。かわいすぎます。

パパは瞬間移動ができると信じた娘。かわいすぎます。
いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。今年からサブスタッフ【バイトもりもり】【バイトぱん】も加わって、本をお薦めするお手紙を、4人でやり取りしていきます。





















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