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【第49回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『熱帯魚は雪に焦がれる』



『熱帯魚は雪に焦がれる』がスバラシイ。
もう何から何までスバラシイ。

何がスバラシイって、人物描写、背景、空気感、生き物たち、物語進展のスピード、とかもう全部。
好きすぎて、今現在出てる分を全部読み終わって「早く…早くこの物語の続きを…!」って待ちきれなくなるし、「いやでも待って!じっくり!じっくりしっかり描いてほしいから慌てすぎないで…」ってなるし、最終的には「僕の意見なんて相手にしなくていいですから…」って自分の存在が消えます。そのぐらい、ただただ見守っていたい、そんなマンガです!
 
『熱帯魚は雪に焦がれる』

メインとなる登場人物は、都会から田舎に転校してきた小夏ちゃんと、周囲から高嶺の花だと思われてる小雪ちゃん。転校生と在学生、高校一年生と二年生、接点が無いはずの二人が出会ったのは、小雪ちゃんが一人で活動している「水族館部」でした。
タイプは違えど不器用な二人は、お互い大切なそんざいになっていくのです…
といった感じの内容なのですが、公式にも書かれている「ガールズシップ・ストーリー」というのがまさにピッタリだなぁ、と!

フレンドシップが友情なら、ガールズシップは女の子同士の友情!
友達同士だから感じる嬉しさや悲しさ、友達同士だからしてしまう気づかいや嫉妬。
これは女性だけでなく男性も感じた事あるって方が多いのでは?特に10代の頃に!
更に二人とも【不器用】って要素も相まって、聞きたくても聞けない事、言わない方がいいのではと言わない事、それによって落ち込んだり…個人的にすごく共感できるところが多くて、恋愛よりも身近なテーマなんです、友情って。
おそらく恋人同士だったり、付き合ってるかどうか?な状態だったり、片思い・両思いな状態だったりとは、感情の動き方やその根本がまた少し違って、そこがリアルだなぁ~なんて思います。
何が違うのかって言われると、自分が三次元に対して恋した事が無いのでよく分からないんですけども。何かすみません。。

そして二人の、特に小雪ちゃんの不器用さは、小夏ちゃんだけでなくクラスメイトや家族(特に親)に対しても現れてて、これは田舎で育って芸人になるために東京に行きたい、と周りに言えなかった自分にものすごく刺さる部分があるんです。
自分もどちらかと言うと大人しい方だったので、もしかしてあの時にもっとちゃんとできた・伝えられた事があったかもしれないって。めちゃくちゃ個人的な話なんですけど。

それだけ繊細にキャラクターの内面や関係性を描いているのですが、自分のもう一つ好きなところが、ちょっとしたほんわかシーン!
会話の合間や物語が進んでる中に差し込まれる水族館部の生き物たちのシーンだったり楓ちゃんのちょっとした行動だったりで緩急がつくのでスラスラ読めちゃうんですよ。
というわけで最後にそういったシーンを集めました!
↓をどうぞ!
 
   松崎ココが好きっ!


小雪ちゃんの悩みを聞くサメ。…サメ?


小夏ちゃんと約束するカメ。…カメ?


文字だけでコマが埋まるほどのテンション。フォントも後ろのキラキラも好き。


サメも放っておかれたらこんな顔になっちゃうよ!

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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