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いか文庫のマンガ通への道  第26回



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第26回
三枝教授のすばらしき菌類学教室

店主へ

聞いてください!この前、冷蔵庫の掃除をしていたら、飲み残しのパックのミルクティから舞茸のようなキノコが生えてきていたんです!すごくないですか?キノコって冷蔵庫でも成長するんだなぁって感動しました。そして冷蔵庫は定期的に掃除しないとな、と反省も…。今回は、そんなキノコを題材にしたマンガ『三枝教授のすばらしき菌類学教室』を紹介します!

やりたい事も行きたい大学も見つけられずにいた主人公の天谷洸輔(あまたにこうすけ)は、気になる女の子と一緒に通いたいっていう下心だけで、農業を学ぶ大学N大に入学します。入学式当日、さあこれから夢のキャンパスライフが待っている!と思った矢先、今後の学生生活を揺るがすショッキングな事実を知った天谷は、校内でひとり打ちひしがれているんですが、そこで自分のことを「きのこの王子様」と呼ぶ不思議な女の子に出会い…。天谷のキャンパスライフはどうなってしまうのか。この先はぜひ読んでみてください!

ちなみに、天谷が入学したN大は日本有数の農業大学で、そこで教鞭を執っていたのがタイトルにもなっている三枝教授です。教授はテレビに出たりするくらい菌類学界で有名で、キノコや菌についてかなり詳しく解説してくれてとっても頼りになるんです。ちょっと、独特な性格ではありますが…。

そんなわけで、下心で大学を選び、適当に学部を選んだ天谷のキノコについての知識は読者の私たちと同じレベル。だから、キノコや菌についてわからないことがあっても、マンガの中で天谷が質問してくれるから、読んでいて一緒になるほど~!って学べてしまうんです。
中でも衝撃だったのが、きのことカビの違い。目に見える大きさの実体を作るのがキノコであとは全部カビなんだそうです…。あの冷蔵庫のミルクティ、一歩間違えたらカビだらけになってたんだなぁ…と思うと、ゾッとしました。菌、奥が深いです。

私はこのマンガを読む前から、キノコは食べるのも見るのも好きでしたが、色々なキノコを知って、学ぶのもいいな~って思いました。店主は、キノコ「食べる派」ですか?「見る派」ですか?
バイトぱんへ

今日まさに、キノコを食べたところ!私はキノコ「食べる派」です。特にしめじが好きで、冷凍して常備してるくらい。だけど、バイトぱんからの手紙に「キノコはカビ」と書いてあったのを見て、ギエー!って驚いて、これはこのマンガで勉強しないと!って、さっそく読んでみたら…とにかく知らないことばっかりなんですけど!

一番びっくりしたのは、まだまだ図鑑に載っていない、名前も付いていないキノコがたくさんあるということ。そして、知られていないキノコが多い、イコール食べられたことが無いキノコが多い、つまりキノコは食用だけじゃないから、チャレンジして食べると最悪死ぬことも多々あるってこと(震)。ていうか、このキノコに夢中な三枝教授と相棒の舞ちゃん(小2)、「キノコで死ぬよ」って言い過ぎじゃない?

あと、この作中でも出てくる、
「キクラゲ」がキノコかそうじゃないか論争とか、キノコって食べる前に洗うのか洗わないのか問題とか、そういえばキノコって気になること満載だわー!って、今さらながら気づいたよ。あとあと、昔実家の屋上にあったベンチに白いキノコが生えてて、「なぜ森でもなんでもないこんなところに生えるんだ?」って不思議に思ったことを今思い出したの。でもこの作品を読ん後だから、そうか、ベンチが腐って菌が生まれて、成長してキノコの形になったってことか…って納得。バイトぱんのミルクティも同じ原理とはいえ、うん、奥が深いというか、それ、やっぱりヤバいよね…。

ところで。このマンガの最後に、「取材協力・東京農業大学」って書いてあったよね。この大学、私が住んでる町の近所なのよ。そこの学生さんと思われる人たちの中に、「キノコに夢中な学生」もいるかもしれないってことよね…。それと、キノコの容姿が好きで、「キノコテキスタイル」を作っている知り合いもいるし、キノコを擬人化したマンガも見たことがあるような…。キノコファンって想像以上に多いかも?まだ1巻しか出てないマンガだけど、続巻も要チェックだね!



出会った三枝教授は、きのこ柄のジャケットを羽織る、かなり個性的な人物。

読み進めると、きのこの知識が自然と身につく!
いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」。本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動する【店主】と【バイトちゃん】2人組。今年からサブスタッフ【バイトもりもり】【バイトぱん】も加わって、本をお薦めするお手紙を、4人でやり取りしていきます。


























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