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【第67回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『ざつ旅-That's Journey-』



この『ざつ旅-That's Journey-』というマンガを表現するのに、どう言ったらいいのでしょうか。
面白い?楽しい?自分も旅に行ってみたくなる?
うん、どれも正しいんです!正しいんですが、もっと相応しい感想があるはず!
そう思って自分が出した結論は、「居心地がいい」。
このマンガは、凄く居心地がいいんです!
 
 
『ざつ旅-That's Journey-』

■面白い
主人公は、新人漫画家で大学生の鈴ヶ森ちか。新人漫画の賞に入賞したはいいものの、その後はネームを持ち込む度に全ボツを食らう日々。そんな毎日に疲れた彼女はふと「旅に出たい」と思います。
そして、軽い気持ちでどこに行けばいいのかをダベッター(おそらくこの世界のTwitterみたいなやつ)の投票機能を使って聞いたところ、思った以上の人が参加してくれたため、後には引けない状況に!
かくして彼女の、ざつな旅・ざつ旅がはじまったのです…!
という内容なのですが、この旅先を毎回決めているのは、実際にある彼女のTwitter!
@suzugamori2で取ったアンケートが、そのままマンガ内に反映されてるんです!
これは面白い!
自分の選択がこのキャラの未来を決めてる感じが、ゲームも好きな自分からすると凄く
面白くて、凄く楽しいのです!

■楽しい
ゲーム的な楽しさもありますが、自分が楽しいと思うのは各話ごとの雰囲気の違いです!
第3話(表記としては「第3旅」)以降、旅の同行者がいる回が増えるわけですが、一緒に行くメンバーによって雰囲気が変わるんですよ。
「ざつ」である事には変わりないのですが、
友達のハッスーとの旅は気心の知れた間柄ならではの雰囲気が出てたり
ちかを慕う後輩・ゆいとの旅は後輩視点でのちかの良さが見えたり
一人旅では人との会話が少ない分心の声が多かったり
毎回ちょっとずつ違うキャラの魅力が出てくるのが楽しいんですよ!

■自分も旅に行ってみたくなる
これは本当にそう!
特に最初なんて、思い付きで旅に出ちゃってるもんだから準備も何もしていない!宿泊先も確保していない!行く先もなんとなくしか決めてない!
それでも旅に出ていいんだ!と旅や旅行といったものへの心理的ハードルを思いっきり下げてくれるのです。
まぁ実際行くとなるとお金や日程の問題が大きいのでしょうが、少なくとも「まず行ったらここに行って、ここに何時までにチェックインして、これ食べて、そのためにこれを持って行って…」みたいな事を考えなくても、旅ってできるんだよ、楽しめるんだよ、っていう事を伝えてくれてる気がします。

ですが、自分が思う、あくまで個人的に思うこのマンガの魅力は
■居心地がいい
なんです!
マンガ内に出てくる地図の雑さ!地図が雑って!旅もので!簡略化して描いてるとかじゃなくて、本当に雑なんです!この肩ひじ張らなくていい感じ!
キャラクターのリアクションが普通!新幹線にコンセントがあるのを知らなかったとしても、美味しいもの食べた時も、観光名所でキレイな景色を観れた時も、観れなかった時も、大げさじゃないリアルな感じ!
これが、「ざつ」だからこそ描ける魅力なんだと思います。

これが描けるのも、作者の石坂ケンタ先生が単行本のカバー折り返しで書いている
「この「ざつ旅-That's Journey-」は主人公である鈴ヶ森さんが実際にツイッターでアンケートを取ってざつに行った旅を自分が漫画にしたものです。」
という素晴らしいスタンスを崩していないからだと思うのです。
あくまで主人公は彼女で、彼女が旅をしているところをただ描いているだけ。
そういった謙虚さというか、漫画家としての姿勢が、このマンガの魅力の根幹にある。
自分にはそう思えるのです!
 
 
   松崎ココが好きっ!


旅の楽しみの一つ、駅弁!ただ、感想が「ざつ」すぎる!


自分もここ好きっ!旅館っぽいところに泊まると、ずーっとここにいたくなるの!共感しかない!


噂のざつ地図。右下の生物は何だろう…


名産に対してこんなにリアクション薄いマンガがあったでしょうか!?まぁカキ苦手なら仕方ないね…

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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