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【第78回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『安達としまむら』


 
『安達としまむら』は、過去このコラムでも何度か書いているのですが、「百合」というものに対してあまり食指が動かない自分にとって、「百合入門編」にピッタリなマンガだと思うのです。
何故なら、このマンガが女性同士の恋愛というよりも、「人と人との繋がり」を描いているように感じたからです。
 
『安達としまむら』
 
主人公は女子高生二人。タイトルからも分かるように、その二人というのは「安達」さんと「しまむら」さん。
授業中、サボっていた体育館の2階で出会った二人はなんとなく共に過ごすようになり友達となるのですが、その一方で安達はしまむらに対して特別な感情を抱く事になります。
それは友情の延長戦なのか、独占欲なのか、それとも…?

個人的なポイントは3つ。
➀感情表現
自分の中で、百合ってとても繊細なもので。
状況次第で登場人物の気持ちが少しずつ、でも確実に変化していくので、心理描写を描いてくれる事で、「今この子はこういう立ち位置なんだ」っていうのを理解する事ができるんですね。
その心理描写が、このマンガはまぁ~細かい!
それがモノローグだけではなく表情や仕草だったりするので、「感情を説明されてる」っていう意識が無いままに感情を追っていけるんですね。
そして各話ごとに安達視点・しまむら視点のどちらかのみで描かれているのでゴチャゴチャする事なく、でも読み進めていくと二人ともの気持ちを理解できるんです。
この、情報量の多さをすんなり受け入れさせる感情表現の構成というか演出というか、それが見事ですね!

➁安達としまむらが元々持ってる闇の部分
いや別に闇ってほどではないんですけど!授業をサボるって事はそういう部分もあるって事ではあると思うんですよね。
特に、どちらかというと明るそうに見えるしまむらの「誰かといると肩の力を抜く事が許されない」「やっぱり一人でいる方が好きなのかもしれない」「人付き合いに労力を割くのはなんだか間違っている気がしてならない」っていうのが、もう共感しかない!わかりみ!
しまむらの妹の人見知りっぷりも、もう一人のしまむらって感じがします。いやまぁ、妹も名前はしまむらなんですけど。
とにかくそういう性格のリアルさと、そんな人物だからこそ他人との繋がりに説得力があって、関係性の面白さを感じるんですよね~

➂知我麻社(ちかま・やしろ)の存在
そんな感じで読み進めていたら、この子ですよ!
なんだこの展開は!!
と、表紙を見てみると「原作:入間人間」の文字。
なるほどなぁ~!!、ですよ。
入間人間(いるま・ひとま)先生の書く小説を凄く読んでるわけでは正直ないのですが、そんな自分の印象は「突拍子のない、妙な道の逸れ方(ネガティブな意味ではなく)をしたキャラクターが出てくる」という感じなので、この展開は必殺技を繰り出されてやられた感覚!
そしてこの子がどう二人の間に関わってくるのか?期待せざるを得ません!

といったように、百合があまり得意ではない自分でも面白いと思えるこのマンガの魅力は、人の描き方、そして人と人との繋がりの描き方によるものではないかと思うのです!
…と、百合好きな知り合いに話したところ、
「人と人の関係性で読むようになったら、百合好きへの第一歩」
と言われました。…そうなん?
 
   松崎ココが好きっ!


手をつなぐだけなのに、安達はこの表情。そしてただビックリしてるだけのしまむらという、対照的な二人の反応。


しまむらとキスする夢を見てしまった安達のリアクション。ボフボフですって!


しまむら妹。活発そうに見えて、知らない人が家に来るとこう。分かるわ~!


しまむらの足の間に座ってみたかった安達。カワイイなぁオイ!

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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