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【第80回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『やさしいセカイのつくりかた』


 
今回やさしいマンガガタリで紹介するのは『やさしいセカイのつくりかた』。やさしさの二重構造でお送りします。何それ?と思った方、深く考えちゃダメです。

作者は、現在『このなかに石油王がいます』を描かれている竹葉久美子先生。
ちなみに『このなかに石油王がいます』は、
「借金のある派遣社員の女性が、社内に石油王の息子がいるらしいという話を聞いて、玉の輿を狙って未来の石油王を探す」
という逆ハーレム要素の入ったラブコメで、読みやすいし今後の展開が気になるしで相当面白いんです!こちらも是非!

そして『やさしいセカイのつくりかた』なのですが、こちらはラブコメというよりは「恋愛も描いたマンガ」という感じでしょうか。恋愛「も」描いた、というのがポイント。

主人公は、19歳でありながら天才物理学者の朝永悠(ともなが・ゆう)。研究の資金難から女子高の講師をやる事になった彼と、生徒である女子高生や同僚教師たちとの出会いや恋、成長のお話…って感じになるのかな?
いろんな要素が入ってるし、キャラクター一人一人に抱えてる問題や物語があるので、具体的に「こういうお話です!」というのは難しいのですが、一言で表すなら「青春」なのだと思います。
 
 
『やさしいセカイのつくりかた』
 
一つ例を出しますね。
よく登場する女子高生四人組がいまして、その中でも特にメインとなるのが、
広瀬葵(ひろせ・あおい)
草壁ハルカ(くさかべ・ハルカ)
の二人。
ハルカは過去のトラウマから男性恐怖症的なところがあるのですが、担任である悠に好意を抱くようになります。
一方、葵は成績は普通なものの実は悠と同じく天才児(ギフテッド)であり、悠に個人的に勉強を教わるようになります。
そして悠は、教師として様々な問題に直面しつつ、基本的には研究に戻りたいと思っているスタンスです。

…というようにこの三人、
全っっっ然三角関係にならないの!!!

男性一人・女性二人がメインのマンガだったら、しかも学園ものなら、三角関係で恋と友情の間で揺れる乙女心…みたいなのがあると、普通思うじゃないですか!(えっ、特に普通じゃない?マジで!?)
でも、この三人の関係性の中で恋愛感情の矢印が出ているのは、ハルカから悠に向ってだけ。
他のキャラクターの恋愛話はあるものの、それだけではない。将来の事もそうだし、友達の事、家庭の事、過去の事…様々な事に悩み、自分なりの答えや決着をつけ、前に進んでいく。
これはもう「青春」なのではないでしょうか!
自分が人並みの青春を送ってきたわけではないので、自信を持っては言えないのですが!

そして、この青春というのは女子生徒たちだけではなく悠に対してもそうだと思っています。
先生と言えど、19歳。物理学の研究をしているだけでは得られなかった人生経験は、きっと彼にとって損にはなっていないはずなんです。
そして、生徒たちが最終的に見せた顔や、彼女たちのその後を見ると、いやいや、先生としても立派に勤めあげたじゃないですか、って声をかけてげたくなります。
そしたら悠はどんな反応をするのでしょう。照れるのかな。素直に受け取ってくれるのかな。

彼ら、彼女たちが最終的に出してくれた答えが、「いや~いいもん読んだわ~!」って思わせてくれます。
自分にもし、この先不安に思う事があった時、このマンガの事を思い出して前に進める気がする、そのぐらい素晴らしいマンガだと思います!
 
 
   松崎ココが好きっ!


何かよく分からん式を楽しそうに解く葵。生き生きした顔が凄く印象的でね。


ホント、我々はこういうギャルに弱いなぁ(ちょろい)


実はここの家庭も結構重い、冬子。「ガラスの靴を履き潰す」って表現が素晴らしすぎますね


某同人誌即売会に参加する香代。最後尾札を持ってる、宝の地図を無表情で見つめる顔は我々そのもの。

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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