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【第83回】やさしい雨 松崎克俊 コラム『パパと巨乳JKとゲーム実況』


 
子どもの頃、ゲームしながら思ってましたよ。「ゲームしてるだけの仕事ないかなー!」って。
これはゲーム会社に勤めたいって事じゃなくて、純粋なる「ゲームしてるだけの仕事無いかなー!」です。これが、職業にできる人とできない人の差ね。

でも今は「ゲーム実況」というものがあり、ゲームしてるだけで有名になれるんです!いいなー!!
ただ、当然ながらゲーム実況にも必要なスキル・努力・機材があるので、今やゲーム実況も見る専な松崎です。

そんなゲーム実況、そして父娘の絆を描いているのが、『パパと巨乳JKとゲーム実況』なのです!

 
『パパと巨乳JKとゲーム実況』
 
高校生の娘のリサがやってるゲーム実況にパパが参加したら、想定外にバズってしまい。パパのゲーム実況ライフがはじまる…という内容。
パパのゲーム実況がどうしてそこまでバズったのかを考えると、自然とこのマンガの面白いところも見えてきます。

➀パパが巨乳JKに
元々ゲーム実況をやっていたリサは、身バレ防止の意味も含めて、ボイスチェンジャーで男性の声(イケボ)にしてあるんですね。
なのでパパが実況する時も、カワイイ女の子の声に変えたんです。
すると、なんということでしょう!
たちまち、「間違いなく巨乳JK」とコメントされたり、実況してる姿は見えてないのにファンアートが描かれるようになったのです!
そう、タイトルにある「パパ」と「巨乳JK」は同一人物なのです!(巨乳JKがリサの事を指している可能性もありますが。リサも決して小さい方ではないのでね)(二次元巨乳ソムリエとしての意見)
単純に、実況者の姿が分からないのであれば、カワイイ方が人気出ますよね!

➁カワイイ女の子に似つかわしくない言動
どんなカワイイ声でも、中身は中年男性。ゲームも上手くできないし、言葉遣いもどこか古臭いんです。
実況用にキャラ名をつける際にも、女の子だから「南ちゃん」っていう発想が出てくるぐらいの一昔前感。
ですが、それがギャップとなって萌えキャラ度が更にアップするというまさかの展開!
そう、それがゲーム実況!!
元々仕事人間だったというパパが、おぼつかないながらもゲームというものに拒否反応を示す事なく、楽しんでプレイしている様子が実況にも表れているんだと思います。
いくらカワイイ声になっても、ゲームを楽しんでなかったり内心見下したりしてたら人気は出ませんもん。
つまり、パパ自身が萌えキャラだったのだよ!!(お好きな効果音を入れてください)

➂父娘のコンビネーションが良い!
ゲームの得意なサトリ(リサの実況ネーム)が不得意な南ちゃん(パパ)のお世話をしてるって感じが微笑ましくて観てて楽しいんだろうなーって思います。
それもこれも、実際の父と娘の仲が良いから!
リサがパパ大好きっ子で、一緒にゲームできるのが嬉しくてたまらないって様子が伝わってくるんです!
そしてパパもリサを大切に思ってて。
そして登場頻度は少ないけどママも二人の事を温かく見守ってて。
…なんだこの家庭!最高かよ!!

つまり、ゲーム実況では「キャラクター」が大事!
バズってるって事は、「外」のキャラクターが魅力的だという事!
って事は、「中」のキャラクターも魅力的って事で!
マンガを読む時に「キャラクターの魅力」を最重要視している自分にとって、このマンガは面白いと思わざるを得ないという事なのです!

最後に一つ余談を。
単行本1巻のの表紙をめくって最初のカラーのページ、何でこのイラスト?と思ったのですが、1巻を読み終わった後にもう一回見たら「ヒャ~!!」ってなりました。
松崎の涙腺はガバガバです。
 
   松崎ココが好きっ!


1巻の表紙めくってすぐのカラーページ。このイラストをここに持ってくる素晴らしさよ!


パパの真顔の「???」が愛おしいですね


思わず実況ネームじゃなく「パパ」と呼んでしまうリサ。はいカワイイ~!


娘を実況ネームで呼ぶのに慣れようとするパパ。はいカワイイ~!

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/お笑いコンビ・やさしい雨として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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