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【第34回】「夜は短し歩けよ乙女」の巻



「夜は短し歩けよ乙女
の巻
 映像はオシャレで、奇妙な世界観を映像で表現するためにアニメという手法を選択したのはいいと思うのですが、観る人を選ぶ作品なんじゃないかなと思いました。

 今回見たのは、映画「夜は短し歩けよ乙女」。最初に観終わった時に思ったのは、そんな感想でした。

 映画が公開された当時、CMやポスターのポップな感じがよくて、シャレたアニメ映画をやるんだなと思っていた記憶があり、期待してディスクを再生したのですが、ちょっと自分には合わなかったかな。

 一晩の間に次々と起こる不思議なできごとを独特なタッチで描いた作品。その雰囲気はものすごく伝わってきたので、作った方が「こういう粋な世界というか…、そんな感覚をアニメで表現したかった」というのであれば、しっかり伝わったので大成功だと思います。

 ただ、自分は長時間の作品を見る場合、ストーリーも楽しみたいタイプなので、泣くところとか、感動するところとか、笑うところといった感情の持って行きどころがほしくなってしまうんです。だから感情をどこに持っていっていいのかわからず、観ているときにちょっととまどってしまいました。

 10分ほどの短編作品だったり、アーティストのMVで、こういうアニメを取り入れたものを作ったら、クールで不思議な世界観を満喫したところで作品が終わるので「いい作品だったな」と感じるのですが、90分だと僕の場合、どうしてもストーリーを求めてしまうんですよね。中には、そういう不思議な世界を映画館という暗いスペースでぼんやりと楽しむのが好きな方もいらっしゃるでしょう。そういう方々にはピッタリな作品なんじゃないかと思います。

 内容は、飲み会の席から始まって、いろんなところにお酒を飲みに行くストーリーから、古本市の話、学園祭の演劇の話といろんなことが起こる。しかも現実なんだかファンタジーなんだかよくわからないふわっとした世界。さらにすべてのことが一晩で起こって……いろんな不思議が一気に詰め込まれているので、うまく頭の中で処理できませんでした。

 あくまで僕がこの映画を観て思ったことなので、コラムを読まれている方でこの作品が一番好きという方もいるかもしれません。何ていうのかな、クセの強いチーズみたいに人によって大好きな人と苦手な人に分かれるみたいな。そんな感じの作品でした。

 次回は2012年に放送された「氷菓」。久しぶりにテレビシリーズのアニメを見ようと思います。

「夜は短し歩けよ乙女
Blu-ray 通常版

 
 
 
土田晃之Profile
1972年9月1日生まれ/埼玉県出身/ピンでタレント活動中/太田プロダクション所属
ガンダム・サッカー・家電など多方面に興味あり。
 


































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