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【第39回】「空の青さを知る人よ」の巻



「空の青さを知る人よ
の巻
 この作品は公開前の評判が自分の周りですごく高くて、同じチーム(超平和バスターズ)が作った前の作品「心が叫びたがってるんだ。」以上に話題となるのではと期待していました。ところが、封切り以降、肯定的な意見も否定的な意見も、周りからまったく聞こえて来ず「どうしちゃったんだろう?」と気になっていました。

 そんなわけで、今回は「空の青さを知る人よ」を見させていただきました。面白かったし、心に刺さるシーンがたくさんあるいい作品だったと思います。だからこそ、見終わった後、最初に感じたのは「なぜもっと話題にならなかったのか?」ということでした。

 そこで、こんなにいい作品がなぜ私の周りで話題とならなかったのかを考えてみたのですが、一番の理由は新作のアニメ映画(オリジナル作品)をスクリーンで見てみようという人の多くが、若い人だからではないかと…。若い人たちは、映画の中のあおいと同じで、あかねや現在のしんのを見てストレートに「ふがいない」と感じてしまうかもしれません。ですが、夢というのは基本叶わないものと知っている30代以上の人がこの作品を見ると、あかねや現在のしんのの気持ちもわかるし、あおいや過去のしんのの気持ちもわかる。そして若い頃に抱いていた、夢を持つことの素晴らしさというものを思い出して「自分も頑張ってみようかな」と元気が出る。積み重ねた人生がある分、心にズシリと響く作品なんですよね。

 秩父三部作の三作目と言われるだけあって、秩父の街の描写は今まで以上にリアルでした。専門学校時代、秩父へ合宿に行ったことがある自分としては街の風景を見るたびにその時のことを思い出しました。また、エンディングのスタッフロールのところに何枚か出てくるイラストに、物語の今後が描かれていて、「2人は結ばれたのか。よかったよかった」となりました。さらにブルーレイで最初からもう一度見返すと、登場人物のそれぞれの今を少しずつ見せていて上手い演出だなと。

 作品を見る前、変に期待していなかった分、面白く感じたのもあるかもしれませんが、この作品は30代以上の、現在のしんののような元気のない人にはぜひ見てほしい、大人が見たら元気の出る作品でしたね。いやぁ、このチームの作品はどれも良かった。また同じチームでアニメを作ってほしいですね。この作品が「秩父三部作の三作目」みたいなキャッチコピーだったので、もし次のアニメで秩父が舞台にしづらいなら、今度は飯能とかに舞台を移していいので、超平和バスターズさんの作品、もっと見てみたいです!

 次回は2019年に一番ヒットしたアニメ映画「天気の子」を見てみようと思います。

「空の青さを知る人よ」(通常版)
Blu-ray

 
 
 
土田晃之Profile
1972年9月1日生まれ/埼玉県出身/ピンでタレント活動中/太田プロダクション所属
ガンダム・サッカー・家電など多方面に興味あり。
 







































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