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【第112回】松崎克俊 コラム『まったく最近の探偵ときたら』



今回紹介するのは『まったく最近の探偵ときたら』。

作者の五十嵐正邦先生は、別の出版社にて『川柳少女』を同時期に連載していて、その宣伝ページもこの単行本内に載せたりしていて、
「これは…自分(みたいな二次元好き)が好きなクロスオーバー…! 出版社の垣根をこえて…素晴らしい…!」と心の中で拍手です。
 
『まったく最近の探偵ときたら』

このマンガ、なかなかのペースでボケてきます!

一応ちゃんとしたストーリーや、キャラクターの過去を匂わせるちょいシリアスなシーンもあるのですが、にしてもボケてきます! 最初の頃はストーリーや設定の説明シーンもあって「割とテンションの高いコメディだなぁ」ぐらいにしか思ってなかったのですが、巻数が進むにつれて「2コマに1コマはボケてない?」ってぐらいにエグいテンポでボケてきます
あ、1巻読み返したら、それでも4コマに1コマはボケてて十分エグいテンポでしたね…。

主人公は、かつて名探偵として名を馳せた「名雲桂一郎(なぐも・けいいちろう)」。
そんな彼も、現在は家賃を払うのすらいっぱいいっぱいの探偵事務所をかまえ、スマホの使い方すら分からない、持病だらけのおじさんとなってしまい、かつての栄光はどこへやら状態。
そんな彼の助手になりたいと突然やってきた女子高生「真白(ましろ)」
彼女の目的は?そして、事務所の行く末はどうなる…?

二次元好きの男性は、全員「アウトローな探偵」が好きです(偏見)。
この名雲先生も憧れる要素がある…と思いたいんですけど、どうも格好良さからはかけ離れた部分が多くて(体臭とか)、二枚目とはほど遠くなってしまうのが、このマンガの特徴です。
「名雲を格好良くしないぞ!!」という強い意志を感じます。
もし五十嵐先生がそれを意図してやってるわけではないとしたら、これはもう神の意志です。

そしてこれを言わずしてこのマンガは語れない、という部分がありまして、それは

変態が多い

というところです。

はい??

ボケ要因として、唐突に露出度の高い変態のおじさんが出てくる事が多々あります。
んで、その変態が頻繁に出てきたりします。
んで、その変態たちがたまにコラボして出てきたりします。

はい??

具体例を挙げます。

ほぼ全裸の不審な男がうろついているという情報が入ります。その正体は、乳首試食おじさんだったのです!
その後、乳首試食おじさんは何度か登場し、たまにロープ大好きおじさんと一緒に出てきます。

はい??

事実だけを並べると、こういう書き方になっちゃいますね…。

でもなんだか、変なキャラが変な格好で変な事してるって、くだらないかもしれないですけどシンプルにめちゃくちゃ面白いじゃないですか。くだらないかもしれないけど。何も考えずに笑えるって素晴らしい事だと思うんです。だから、このマンガは素晴らしいのです。くだらないかもしれないけど。

とにかく、ただただ笑えるマンガです!
自分も普通に笑っちゃいましたし!
そして笑いだけじゃない、シリアスな展開に今後なるのでは…?と思わせるシーンが 2 巻に 1 回あるかないかのペース出てくるので、今後も見逃せません!
いろいろ言ってきましたが、事件が起こるたびに解決のヒントとなる伏線を張っておいて、最後に回収するアイデアのパターンの数々に、めちゃくちゃ心奪われているので。
いや、ここまで引っ張って、シリアスなシーンの伏線をめちゃくちゃ雑に回収してもそれはそれでアリだぞ…?
こんな事を考えている段階で、五十嵐先生の術中にはまっているのかもしれませんね…!
 
 
   松崎ココが好きっ!


アウトー!


なーんだ!十字胸毛おじさんかー!


髪型ちょっと変えたマキちゃん可愛すぎない?


▲なーんだ!乳首試食おじさんかー!

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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