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いか文庫のマンガ通への道  第39回



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第39回
おとなりのおと
バイトちゃんは元気ですか? 最近ちょっと疲れがたまってしまっている店主です。でもそんな時に読んで、元気をもらえた漫画を紹介しますね。

主人公の椎窓つづり(しいまどつづり)は、3年勤めたブラック企業を退職して、いま、引きこもり生活1ヶ月目の青年です。パワハラを受けながら休み無く働いた結果、人間不信にもなってしまいました。そんな時、空き家だったお隣りの家に、3歳の男の子、戸鳴おと(となりおと)の家族が引っ越してきます。

つづりが洗濯物を干そうと窓を開けた時、おとはベランダで遊んでいて、そこで二人は初めて遭遇します。隣の部屋の物音や電話の音だけでもビクビクしてしまうつづり。だから、外に出ることなんて、人と接しなければならないなんて、もってのほかな状態です。でもおとはそんなつづりに対して、無邪気な笑顔でコミュニケーションを取ってきます。はじめは戸惑うつづりも次第に心を開き、窓際とベランダっていう物理的な距離はありながらも、少しずつやり取りできるようになっていきます。つづりの目の下のクマがとにかくひどいのだけれど、それがお話が進むにつれてどうなっていくか、ぜひ、注目して読んでみてね。

思わず手紙の冒頭から書いちゃったけど、最近私、ちょっと疲れてるな…って感じていてね。この漫画を読んでいて、「あ、やばい、私もつづりと一緒だ」って思ったのが、本を手に取った時にホコリがぽわぽわ〜って舞い上がったシーン。毎日目まぐるし過ぎて、本の整理や掃除ができていないってことに、その時気づいたの。

このお話はその後、二人が本の楽しさを一緒に味わう、とてもいいシーンに繋がっていきます。だからホコリや掃除の話ではないのだけれど、その気づきから、忙しい時こそ本を読んで気分転換するのもいいのかもなって思えたんだ。そんな、じんわり癒されていっている感触もある漫画でした。

ぜひ読んでみてね。
そして、おとと同じくらいの歳の娘がいるバイトちゃんの感想を教えて欲しいです!
シンチャオ、店主!
疲れ気味とのことですが、季節の変わり目なので、無理せず体をいたわってくださいね。こちらベトナムは9月が新学期スタート時期で、我が家も生活リズムが変わったり、新しい出会いがあったり、新しいことを始めてみたりしています。毎日が新鮮な一方で、なんとなく落ち着かない日々が続いています。

3歳の男の子と青年の、窓越しの微笑ましいやりとりを楽しめる漫画、ご紹介ありがとうございました。嬉しいことも悲しいことも体いっぱいに表現するおとくん、かわいいですねぇ。店主オススメの本のシーンも素敵でしたが、私はアイスのシーンが好きでした! 風もないような暑い日に、窓際でアイスを食べるおとくんの嬉しそうな顔ったら! アイスを握りしめて目を輝かせたり、舐めたり、かじったり、勢いよく食べ過ぎて頭がキーンとなったり。アイスを食べるだけなのに、何コマつかうの!? って思いつつ、一つ一つの仕草にとても癒されました。そして主人公と同様に無性にアイスを食べたくなりました。

私の娘はいま2歳8ヶ月で漫画に登場するおとくんと年齢も近いのですが、見知らぬ人への警戒心がとても強く、初対面の人が手を差し伸べようものなら「ヤダ!」の一点張り。おとくんのようにお隣さんに、窓越しに微笑んだり、コミュニケーションを取るなんてできないだろうなぁと思います。うちの娘だけではなく、きっと多くの子供がそう。主人公つづりの心をほぐしていくことができるのも、おとくんの性格や人を惹きつける力ゆえなんだろうと感じました。

スローペースながらも、心が通じ合っていく二人の様子に、胸があたたまりました。子供との慌ただしい生活の中で、心を落ち着かせたいときに読み返したいなぁと思います。オススメありがとうございました!
 

意を決して、お隣りのおとくんにお礼を言う、引きこもりの主人公・つづり。
 
美味しそうにアイスを食べる、おとくん。この無邪気さが心にしみる…。
いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」だけれど、本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動しています。
【店主】と、スタッフの3人【バイトちゃん】【バイトもりもり】【バイトぱん】が、本をお薦めするお手紙をやり取りしていきます。







































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