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【第117回】松崎克俊 コラム『となりの吸血鬼さん』



『となりの吸血鬼さん』の事は、アニメで知ったんですよ。アニメ放送が 2018 年 10 月なので約 2 年前ですか。
当時、ちょっとしたイベントの MC をやらせて頂いた事もあり、本放送を観ていた時に加えて改めて観返したりしたんですが、何回観てもいい!
何回か観るからこそ、初見で分かる魅力・二度目以降に気付いた魅力が感じられた気がします。
その時感じたのは、
キャラクターの可愛らしさ
物語の根底に流れる切なさ

でした。
 
『となりの吸血鬼さん』

まず、キャラクターの可愛らしさに関しては絵柄を見てもらえれば分かるとは思うのですが、内面や関係性も素晴らしいのですよ!
吸血鬼である「ソフィー・トワイライト」が可愛すぎるあまり住んでる屋敷に通いつめ、一緒に住むようになってしまう女子高生の「天野灯(あまの・あかり)」。
灯の友達である「夏木ひなた(なつき・ひなた)」、ソフィーと同じ吸血鬼の「エリー」達と一緒ににぎやかな毎日を送るコメディとなっております。

各キャラクターの魅力を書いていくとキリがないので「関係性」という面で説明させてもらうと、このメインの 4 人を 2 人組にする組み合わせの面白さ!

ソフィー・エリーの吸血鬼コンビと灯・ひなたの人間コンビ
ソフィー・灯の同居溺愛コンビとエリー・ひなたの初対面で言い争いしちゃったコンビ
ソフィー・ひなたの常識人コンビと灯・エリーのぶっ飛んだ価値観コンビ

全部おいしいです!!
ありがとうございます!!

あと、エリーを溺愛している灯、その灯をエリーに取られたようでモヤモヤしているひなた、の一歩通行の愛情もたまりません!
そう!ここは!女の子が女の子を好きだと言うのがアリな世界!むしろそれが正義!
いや、別にこの現実世界でも女の子が女の子を好きでいいんですけど!それが一番の正義な世界がこのマンガの素晴らしいところですね!
しかも、いかにもな百合っぽいわけではなく、あくまでコメディである事が前提になっているので、百合が苦手な人でも物語との距離は感じにくいと思います!

そして、切なさ。
 
大げさに言えば、このマンガは人間と吸血鬼の種族を超えた絆の物語を描いています。
寿命が違う二つの種族。どれだけ仲良くなったとしても先に人間の方が亡くなってしまうのは明らかで。
そんな寂しさを吸血鬼側は抱えているのだろうと思いながらも、それでも仲良くなった彼女たちとこの時代を楽しんで生きている姿に、ふいに切なさを感じてしまうのです。

そんな切なさを吹き飛ばすように、マンガ内ではいわゆる「サザエさん時空」(マンガ内で年齢を重ねないやり方)が用いられているのですが、それがまた切なさを感じるエッセンスになってしまうんですよ。二次元好きは何でもエサにするからね…

初見だと「キャラ可愛いな~」の気持ちが強かったのですが、繰り返し観たり読んだりすると、そういうバックボーンを(勝手に)読み取ってしまうので、深みがどんどん増していきます。
そしてアニメだけ観て原作を読んでない方は、是非アニメ未登場キャラ・吸血鬼に憧れる少女「暁焔(あかつき・ほむら)」ちゃんにも触れて頂きたいですね!

ほのぼのした日常をこれからも感じられるように末永く続いてほしい、そう思えるマンガです!
 
   松崎ココが好きっ!


未来の様子を妄想して鼻血出しちゃうひなた。わりかしガチです。


ひなたが泣いちゃうところがまさに「ひなた」って感じする!


このヴァンパイアハンターの話、めっちゃ好き。再登場してくれないかな~!


▲部屋に物がありすぎて崩れてきた様子。この箱のデザイン…ソフィー、「そっち」側か!!

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
 
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