KADOKAWAの無料漫画(マンガ)3695作品勢揃い

無料漫画読むならコミックウォーカー ComicWalker

ニュース・お知らせ

【いか文庫コラム】カオスな劇団「バーバリアンスキル」に導かれ…。『いいからしばらく黙ってろ!』



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第43回
いいからしばらく黙ってろ!

バイトもりもりへ

あっという間にもう2月ですが、もりもりの今年の目標は何ですか? 私の今年の目標は……な、なんだろう……やばい、何の目標も夢もなく、1年を過ごしてしまいそう!

って、そんな、何かに流される日々を送ってしまいそうな私に、目を覚ませー!!って言葉を投げつけるようなマンガを読んだので紹介しますね。

この『いいからしばらく黙ってろ!』の主人公は、大学4年生の龍岡富士。親が経営している会社の社員と結婚して地元に戻るはずだったのだけれど、婚約が破談になり、実家への就職もなくなり、絶望とともに卒業式を迎えます。でも、卒業式後の飲み会中たまたまトイレで拾った、とある劇団のチラシをきっかけに、衝動的にこの劇団の公演を観に向かいます。

しかしこの劇団がまぁとにかくカオス。富士が観に行った公演は、今にも崩れそうな廃墟が会場で、始まって10分で異臭騒ぎが起こって中止になっちゃうし、メンバーのクセモノ度合いもすごい。私だったら、ちょっとごめんなさい、無理です、な、レベル(笑)。でもこの劇団と、劇団に関わる人たちとの出会いをきっかけに、富士はこれまでの自分を振り返りながら(ここポイント。受動的に見えて、能動的だから)、一歩踏み出します。

お話はまだまだ序盤で、まるでドラマの初回を見たくらいなので、この後の展開が全く読めません。それでも読み終えた感想は、「あぁ、新しいところに飛び込むって、やっぱり必要だよな」ってこと。私は29歳の時に事務職会社員を辞めて、それまでと全く違う書店業界に足を踏み入れたんだけれど、それがなかったら、今、いか文庫の仕事は絶対してなかったと思うんだよね。いか文庫を始めたから出会えた人やモノは数えきれないし、それによって自分の内面も大きく変わったし……っていうか、バイトもりもりがまさにそうだ! まさか自分に、山陰地方の本屋さんで働いていたバイトもりもりと出会う未来が待ってるなんて、富士と同じ22歳の時には微塵も感じていなかった!!

最近は職場と自宅の行き来だけなので、そろそろ新しい出会いを求めに動きたいなと思う、今です。バイトもりもりは最近、新しい何かに出会ったかしら? マンガを読んで、思いついたら教えてね。

 

▲劇団「バーバリアンスキル」の公演を一目観た主人公・富士は…
 

▲大学の卒業式の後、富士はトイレで見つけたチラシの劇団になぜか惹かれ、公演を観に走る

素敵なお手紙と本のご紹介、ありがとうございます!
『いいからしばらく黙ってろ!』読みました!タイトルからも感じる、本当にビンタされたんじゃないかっていうくらい(笑)の爽快感と、迷っている背中をぐいっと押してくれる力強さ、めちゃくちゃ良かったです。

なにかすごいことが起こるような気がして、これから何かが変わっていくような予感がして走り出した…主人公の富士が、どん底気分の卒業式後の飲み会おわり、袴姿のまま謎の劇団の演劇を観に走り出すシーンが一番好きです。似た感じ、なんだか覚えがあるなと思い出してみたら、7年前いか文庫のイベント「本音のフェス」に参加しに、当時住んでいた山陰から東京に向かった時の自分でした。いか文庫ってどんな人たちなんだろう?どんなイベントなんだろう?って、ワクワクドキドキしながら向かったこと。あの時は何かが変わるかもとまでは思っていなかったけれど、思いがけない形で今いか文庫のバイトもりもりとして活動している。店主も書いてくれていましたが、考えてみると本当に不思議ですよね。

実は、お尋ねの私の今年の目標は「好きなものを思い切り楽しむ、自分が知りたいことを知る!」というものです。漠然としているんですが、自分が好きだと思うものを、立場とかどう思われるかとか気にせず「好きだ!」って叫びたいと思ったし、なんでこうなんだろう?って思うことを自分で納得するまで知りたいと思ったんです。この漫画を読んでいて、それってすごく富士と似ているなって思いました。「バーバリアンスキル」という謎の劇団をなんで知っている気がするんだろう?なんで気になるんだろう?って思ったその自分の気持ちの理由を、その先を知りたくて、駈け出した。店主が「能動的に」って書いていたみたいに、動き出す理由は外側じゃなくて自分の中にあるのかもしれないってこの漫画を読んで改めて思いました。

私もいつのまにか家と職場の往復しかしていない日々になっていて、新しい何かに出会うって全然していなかった…です。でも、遠くに行くことはすぐにはできなくても、いつでも駈け出せるように、自分の中のエンジンをかけさせてくれる、そんな漫画に今この時に出会えて本当によかったです。春ももうすぐですね~!
 

▲その公演は、富士にとって「衝撃」なんて言葉で収まるものではなかった

▲しかし、その公演も…、カオスな劇団だけに、わずか10分で終了…。続きを観たい富士は…。

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」だけれど、本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動しています。
【店主】と、スタッフの3人【バイトちゃん】【バイトもりもり】【バイトぱん】が、本をお薦めするお手紙をやり取りしていきます。











































このページをシェアする

関連作品