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【コラム】「セクシー」とも「エロい」とも違う「官能美」。『かいじゅう色の島』


【第137回】松崎克俊 コラム『かいじゅう色の島

『かいじゅう色の島』は、はっとりみつる先生の最新作でして、はっとり先生のマンガが好きな自分としては待望の第一巻なわけです!

舞台は夏の離島。島に住んでいる女子中学生「千川棔(ちがわ・こん)」は、恋愛感情というものが分からない事にコンプレックスを感じていました。ある日、都会からやってきた「一門歩流夏(ひとと・ふるか)」という少女が崖から海に転落したところを彼女が助けます。
生まれてはじめて芽生えた感情は、島の言い伝えである「かいじゅうさん」を巻き込み、巻き込まれて、二人を成長させていくのです…!
 
『かいじゅう色の島

なんといっても、このマンガの魅力は官能的なところ!
「セクシー」とも「エロい」とも違うこの気持ち。直接的な感覚じゃない、読んでる人の心の中にある何かを目覚めさせるような体験ははっとり先生のマンガならでは!
とか言いつつ読みながら

「えっっっっろ!!!!」
って反射的には思っちゃってますけど。カタカナじゃなくてひらがななところがポイント。

絵柄が単純にかわいいというところにとどまらず、心が揺れている様子を見てこちらも心が揺さぶられるというか。そんなところが、ただ「色気を感じる」だけじゃない理由なのかなと。

 

人工呼吸でキスしてしまった時の事を思い出す棔。日焼け跡をちゃんと描く細かさにも注目していただきたい!

▲一見ギャルっぽい歩流夏も人工呼吸された時の事を思い出してこの表情。そばかすがポイント。

また、このマンガでは鼓動の音が「こきゅん」という独特のものが使われていて、これもまた自分の中の新しい扉が開く感じがするのです。
普通は「ドキドキ」だったり「トクン」だったり「トゥンク」だったり「ドッキーン!」だったりするわけですよ。
それが「こきゅん」ですよ!

胸が締め付けられるような、どこか甘酸っぱさを感じる、今まで恋愛感情というものが分からなかった少女が初めて感じる鼓動。
確かに見た事がなかった表現だけど、言われてみると「こきゅん」ってすごくしっくりくるし、もうこれしかないって思うし、なんならどこかで見た事あったんじゃないかって思うぐらい自分の中にストンと落ちる音なのです。
「こきゅん」。これは発明です。

 

▲いろんな人のフェチ心を開きそうな、棔のスク水に短パンスタイル。カラーでより一層際立ってます

▲棔と歩流夏のファーストコンタクト。こんなの一目惚れじゃん!運命じゃん!
 
そこに加えて「かいじゅうさん」という「伝奇」要素。
この敵なのか味方なのかも分からない、得体の知らないものに影響を受ける彼女たち。と、彼女たちの関係性。

こういう人外のものによるワクワクさせる演出は、やっぱりはっとり先生凄いなと!

特に、「かいじゅうさん」を悪いものだとは思ってない棔の
「歩流夏ちゃん……だけは……食べてしまわないで……ください……」
というシーンは、この先の展開がどうなっていくのか、二人の少女の関係性がどう変化していくのか、好奇心を掻き立てられて印象深いシーンです!

あ、言ってなかったですけど、百合です! 女の子同士でキスとかします!!
それが、どことなく背徳感みたいなものを感じるはっとり先生の作風によく合う!

 

▲中学生の女の子が!こんな水着の脱ぎ方しますか!?うなじの細かさも必見!!

▲こんなシーンで1巻終わるの!?意味深!!
 
また、掲載誌が季刊という事で、次の話が読めるのは 3 か月後、次の第 2 巻が発売されるのは何年後…?というリアルの状況も、「二人の関係性をじっくりゆっくり描いてくれる」と、このマンガの魅力に拍車をかけている気がします。

夏・田舎・ガールミーツガール・伝奇
これらの組み合わせにピンとくる人はこのマンガを読む事をオススメします!

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
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