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【いか文庫コラム】ネガティブ思考のループ⁉大人の女性の成長物語。『阪急タイムマシン』



~いか文庫のメンバー4人による、おすすめマンガの往復書簡~
 
いか文庫のマンガ通への道 第45回
阪急タイムマシン

バイトちゃんへ

日本はあっという間に桜が散ってしまったのだけれど、でも、とっても春です(ベトナムはもう夏かしら?)。今日は、桜のシーンから始まる物語『阪急タイムマシン』を紹介しますね。

舞台は、神戸〜大阪〜京都を繋ぐ電車、阪急電鉄。宝塚に通じる路線もあります。何と言っても、車内の木目の壁と、シックな緑色の椅子がちょっとレトロでいい雰囲気なんだよね。(東京在住の私がなぜ知っているかはのちほど…)

主人公は、憧れの雑貨屋で働きはじめた、阪急電鉄とかわいいものが好きな野仲さん。編み物作家のFIKA(フィーカ)さんの本を通勤電車の中で眺めるのも大好きなのだけれど、人とコミュニケーションを取ることが苦手で、親しい友達を作ることができないことが悩みなの。職場の同僚にも憧れの眼差しを向けるあまり、「自分は全然ダメだ、この人たちとは釣り合わない…」って思い込んじゃったりする、ネガティブまっしぐらな性格です。

でもある日の阪急電車の中で、大好きなFIKAさんのセーターを着ている女性にでくわすの。そしてその人が小学生の時に仲の良かった同級生ということに気づいてね、思い切って声をかけるんだ。その再会をきっかけに、胸がチクチクするようないろんな出来事が起こるんだけど…続きは読んでみてね。大人の女性たちが成長していく様子が描かれている物語です。

さて…。私もネガティブ思考な人ですが、さすがにこの野仲さんの”ああだこうだ考えすぎて全然前に進めない感じ”に「あぁぁ!もう!大丈夫だから!そんなに考えなくても!」って呆れてしまったところもたくさんあります(笑)。でも、相手がどう思っているか?を気にしすぎて、ネガティブな思考がループしてしまうところは、ちょっと似てるかもっても思いました。

相手の気持ちを思って行動することは絶対的に大切だと思って日々過ごしているけれど、でも、それが過ぎると、自分が本当にどう思っているか?がわからなくなってしまうんだなって。子供の時は、人とのコミュニケーションっていつか上手になるんだろうなと思っていたけれど、実際はそうじゃないってこと、この漫画の野仲さんの慌てぶりを見ていて、改めて自分ごととして思い知らされました。でもそれって、まだまだ自分も成長できるかもしれないってことだよね。ネガティブのち、ポジティブになれるよう、がんばろうと思います。

蛇足ですが。私がなぜ阪急のことを知っているのか?というと、昔、付き合っていた人が、阪急沿線に住んでいたからです。この漫画を読んでいたら、当時の記憶がぶわ〜!っと蘇ってきて、私自身、まさにタイムマシンに乗ったような気持ちになりました。

ポジティブ思考なバイトちゃんの感想、楽しみにしてます!

 

▲木目の壁と、シックな緑色の椅子!
 

▲車内で声をかけた相手はなんと小学生時代の友人だった

店主へ

シンチャオ店主!日本の桜、もう3年見ていないなぁ。こちらは夏、プール三昧の日々です。「阪急タイムマシン」のオススメありがとうございました!阪急電鉄、店主にはそんな思い出があったんですね。私は大学生のときに宝塚歌劇団の舞台を観たくて一人で神戸に行ったときに乗ったことがありますよ。ふかふかで座り心地の良いオリーブカラーのシート、ずっと撫でていたいくらい素敵だったのをよく覚えています。あの電車がこの漫画の舞台なのかぁ……とワクワクしながら読みました。

主人公の野仲さんのネガティブ思考に関して、ポジティブ思考の私はというと、途中から呆れていました(笑)。でも、そんな野仲さんが、ネガティブな悩みを持っているのは自分だけではないことに気づいて、同級生やバイト仲間の悩みにも寄り添えるようになっていきますよね。不器用ながらも、彼女なりに勇気を振り絞って一歩踏み出すシーンに、とても感動しました。悩んで立ち止まってしまっている時間を動かしてくれるような友達が、自分の近くにもいてくれたら良いし、自分自身もそうなれたら良いなって思いました。

私も野仲さんと同じでコミュニケーション下手なのですが、ベトナムに住んでからはちょっと頑張っています。日本人はそんなに周りにいないので、主に外国人とのコミュニケーションにおいて。仲良くなりたい人がいたら「あなたのことをもっと知りたいし、たくさん話したいの。でも英語を勉強中だから、自分の思いをうまく表現できないかも。その時はごめんね。」って、初対面からダメな自分をさらけ出して、付き合いに行くようになりました。日本語にしたら恥ずかしいしなんか告白みたいだけど、いまのところ私の周りの外国人は嫌な顔をせずに受け入れてくれています。コミュニケーションの取り方は、相手によっても変わるし、難しいけど、人と関わって行く上では切り離せないものなので私もうまくなりたいなぁ。

さて、この漫画を読んでお手紙を書いていたら、また阪急電鉄に乗りたくなってきました。私たちいか文庫の関西支社のメンバー、バイトもりもりにもこの漫画を読んでほしいし、一緒に乗れる日が来たら良いですね!
 

▲会社の友人を社内で見かけるも…声がかけられない主人公・野仲さん

▲そんな自分を鞭打ち、勇気を絞って一歩踏み出す

いか文庫 Profile
お店も商店も持たない「エア本屋」だけれど、本屋さんと組んでフェアを展開するなど、本に関わる分野で活動しています。
【店主】と、スタッフの3人【バイトちゃん】【バイトもりもり】【バイトぱん】が、本をお薦めするお手紙をやり取りしていきます。













































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