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【コラム】「推し」の魅力を伝える事に成功!『九頭竜さんの推しは小さい』


【第140回】松崎克俊 コラム『九頭竜さんの推しは小さい

かつて、ハリウッドに進出し天才演技派女優と呼ばれた「九頭竜花(くずりゅう・はな)」という日本人がいました。彼女は役づくりのために肉体改造もいとわないような役者であ り、それ故に演技にしか興味が無く人付き合いをあまりしない・人を寄せ付けないオーラ を放っていました。
そんな彼女が突然世間から姿を消してしまう事に!一体何があったのか!?そんな彼女は今…日本のペットショップで、ハムスターの「ちょめ」さんという【推し】に夢中だったのです…。

『九頭竜さんの推しは小さい』は、そんな九頭竜さんの様子と小動物たちの習性、この 2ブロックを楽しむマンガです!
 
『九頭竜さんの推しは小さい

まずは九頭竜さんについて。
「過去すごい人だったのに今は一般人として生活している」
「そこに至る経緯は謎」
「ファッションセンスが無い」
「でかい」

という、個人的な好みに当てはまってる部分が結構多くて、恋愛要素がないマンガだからこそ逆に異性として意識しながら読んでしまったという感じがあります。身体が大きい女性キャラっていいよね…。

身体も大きく、過去に映画の主演を堂々とつとめた彼女が「自分の力でハムスターを握りつぶしてしまうんじゃないか…」とうじうじしたり、かわいいハムスターに目をキラキラさせて夢中になる姿のギャップが素晴らしいのと、「昔何があったのかは知らないけれど、今はここで思う存分癒されておくれ…」という保護者目線になり、より一層彼女を愛おしく感じられるのです。

ハムスターからはこう見えてますが実際には

▲こう。服の柄の目つきまで変わっとる

そして小動物パートですが、こちらは動物たちが擬人化されて描かれています。喋るし、服も着てるし、二本足で歩いてます。
人間の言葉は分からないようなのですが、人の名前は認識できていたり、思い悩む九頭竜さんのために皆で動いてくれる様子は、動物たちはこんな会話を実際にしてるんじゃないかなー・してたらいいなーという願望や夢が詰まっていると思うのです!
あと、単純に見た目がかわいい!
動物の外見を生かしたような見た目をしていて、擬人化かくあるべき!というかわいらしさ。
動物好きな方には申し訳ないですが、個人的には擬人化した方が好きですね。いや、擬人化した方の魅力を感じる事で、元の動物のかわいらしさにも気付けるというか。

あと個人的に好きなのが、ネーミングのくだらなさですね。
「アオデミー賞」
「ショージ・スピル・ハンバーグ監督」
「年末の白黒歌合戦」

とか、こういう実際のものをもじってる名前って何か好きなんですよね。すごく「マンガを読んでる!!」って感じられるポイントなんですよ。

 

▲こうなってますが実際には

▲こう。かわいい。
 
何か好きなものを伝えるためには、ちゃんとしたプレゼンやおすすめをするよりも、好きだという熱量を見せた方がいいと個人的には思っていて。諸刃の剣ではあるのですが。
それでいうとこのマンガは、何か好きなものがある人=推しがいる人の行動を通して「推し」の魅力を伝える事に成功している気がします。
自分もこのマンガを読んで、小学生の頃にクラスで飼っていたハムスターの事を約 30 年ぶりに思い出したりしましたもん。
そういう意味では、動物がそこまで大好きというわけではない人にも是非読んでもらいたいですね。
あと、大きい女性キャラ好きの人。

 

▲推しへの愛情が加速中の九頭竜さん。

▲推しに救われた話。
 

松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
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