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【土田晃之コラム】かつて映像化された作品をどのようにアニメで表現しているだろう『ぼくらの7日間戦争』



【第46回】「ぼくらの7日間戦争
の巻
僕が学生時代に、実写映画が2作品公開された「ぼくらの7日間戦争」。30年ほど前に映像化された作品をどのようにアニメで表現しているだろう。さすがに今の時代に戦車に乗るシーンを出してもなぁ。なんて思いながらディスクを再生しました。

最初に見終わって思ったのは、いい話だなということ。SNSや動画サイトなど、ネットを活用して大人たちに対抗するのは、今の時代らしくていいアレンジだなと。北海道の炭鉱の跡地という舞台もとてもいい。子供たちが大人に抵抗するという、この作品の根っこの部分をおさえて、ちゃんとした物語を作ったなぁと感心しました。

ただ、なんか見終わったあと、スッキリしない感じが残りました。物語全体を見ると「だるいところもなく、テンポがいいな」とか「うまくアレンジしたな」と思うのですが……。よくサッカーや野球のチームを評価するときに、五角形のグラフを使うじゃないですか。あのグラフで言うと、きれいな五角形なんだけど、どの項目も平均点以上だけど、飛び抜けたものがないみたいな感じ。

なぜ、僕がそう感じたのかを考えてみたのですが、おそらくアニメ版の登場人物が高校生だからではないかと。中学生って大人に押さえつけられる現状があっても、簡単に逃げ出すことや反抗することができない。でも、高校生はアルバイトもできるし、免許を取ればバイクに乗ることもできるので、大人に押さえつけられたら逃げてしまえばいい。もちろん、昭和の時代に高校生だった自分の感覚なので、ズレている部分はあるかもしれません。でも高校生って、ちょっとだけ大人の領域に足を突っ込んでいる世代だと思うので、あのような抵抗の方法をとらないのではと思ってしまうんですよね。

あと、いろんな要素を詰め込みすぎたのもスッキリしなかった原因なのかと。現代版の「7日間戦争」なので、今の社会問題をしっかり入れようという意図は理解できるのですが、外国人の不法滞在の問題とか、ジェンダーレスの問題とか、いろんなところに手を出しすぎてしまって、主題がボケてしまう感じがありました。

「君の名は。」に影響されすぎているのではというのも気になる点でした。「君の名は。」は、2016年に公開されて大ヒットした作品。ヒット作の手法を取り入れることはいいことだと思うのですが、この作品は取り込みすぎというか、影響を受けすぎというか……。物語の中に入っていきたいのに、頭の中で「君の名は。」のことを考えてしまって。

自分の中の違和感をいくつか書きましたが、ネットを活用することの良さと悪さの両方を描いていたので、子どもに「ネットの怖さ」を教えるのにはいい映画だなと思いました。また、実写版を見ていたので宮沢りえさんが演じた人のシーンは、「おおっ!」と思いました。ストーリーも最初に見たときに、すべてがスッと入ってきて難解な部分もなく、とても見やすかったです。

次回は、「図書館戦争」TVシリーズです。

 
劇場アニメ 『 ぼくらの7日間戦争 』
Blu-ray
 
 
土田晃之Profile
1972年9月1日生まれ/埼玉県出身/ピンでタレント活動中/太田プロダクション所属
ガンダム・サッカー・家電など多方面に興味あり。
 














































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