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【コラム】「川越に行ってみたい欲」が凄く刺激される!『作ってあげたい小江戸ごはん ~たぬき食堂、はじめました!~』

 
【第146回】松崎克俊 コラム『作ってあげたい小江戸ごはん ~たぬき食堂、はじめました!~

今回紹介するのは『作ってあげたい小江戸ごはん ~たぬき食堂、はじめました!~』。
小江戸!小江戸です!!
小江戸ってどこか分かりますか?
「小江戸」と呼ばれている場所はいくつかあるのですが、最も知られているのは埼玉県川越市でしょうか。
そんな川越を舞台にした料理マンガが
『作ってあげたい小江戸ごはん ~たぬき食堂、はじめました!~』
なのです!
 
 
『作ってあげたい小江戸ごはん ~たぬき食堂、はじめました!~

ちなみに、「川越」の名がつく電車の駅はいくつかあるのですが、そのうちの一つ「本川越駅」は西武新宿線の終点の一つでして、その西武新宿線沿線にかれこれ20年近く住んでいるのが私・松崎克俊。
そんな自分が、川越を舞台にしたマンガを紹介しないわけにはいかないだろうと!
思ったのですが!
あいにく!
川越には一度しか行った事がなく!
「実際の川越の空気感や景色が再現されている」的な感想は書けません!すみません!!

ですが、このマンガを読んでると、「川越に行ってみたい欲」が凄く刺激されるのです。
そもそも、東京の都心から電車で1時間かからずに行ける川越は日帰りの旅行にピッタリで、興味自体はそもそもあった場所。
そんな場所を舞台にした面白いマンガがあったら、そりゃ行ってみたくもなっちゃいますって。

主人公は、父親の入院を機に川越の通称「たぬき食堂」を継ぐ事になった料理人「信樂大地(しがらき・だいち)」。
川越の空気になかなか馴染めない大地の元に、「たまき」という女の子が店を手伝うと言ってやってきたところから、物語は動き出します。

勝手に命をかけられた大地の運命やいかに!?

▲たぬきだー!!

この女の子なんですが、1話を読んだ限り、
99.9%人間じゃない
んですね。
大地を助けるためにやってきた、人間の姿に化けたたぬきである確率が
99.8%
です。この世に絶対は無いのでこの数字。

だって、

今まで公園に住んでたって言うし、
人間界の言葉を知らない時があるし、
何よりたまにしっぽが出ちゃう。
これはもうほぼ確実にたぬき!!
何故か周りの人はほとんど気が付かないけど!!

 

▲自分で「たぬき」って言いそうになってない?

▲!?
 
この辺のほっこりした感じが川越の雰囲気にすごく合っていて、魅力も引き出していると思います。
前述したように、実際の雰囲気を知ってるわけではないですけど!
リアルに「感じる」事が重要なので!

また、あらすじやタイトルを見て分かると思いますが、このマンガの見どころは何といっても「料理」です。
かつて銀座の洋食屋で働いていた大地は、環境の違いに悪戦苦闘します。
地元の人がやってくる食堂と、都心のオシャレな洋食屋とでは、同じ「料理を出すお店」でも何もかもが違いました。値段も、求められているメニューも。

 

▲確かに、地元の食堂でフォンドボーって言われても分からないわなー

▲たぬきの置物にお祈りする大地。
 
それが、たまきが来てからは
観光地だからこその料理の工夫
川越の特徴を生かした料理作り
を考えるようになるのです。まさに「小江戸ごはん」!!
これも、たまきが直接「こうした方がいいですよ」と言うのではなく、たまきの言動によって、あくまで大地自身が気付くというのが素晴らしいですね。
料理人として少しずつ成長していく大地の姿を見るのも楽しみです。

大地の周りで巻き起こる人間関係の問題、また自分の父親との確執、そしてたぬき食堂の存続。これらの問題を果たして「小江戸ごはん」で解決できるのか?
あと、たまきの正体はいつバレるのか?
ほのぼのしながらわくわくできるマンガです!

 
松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
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