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【コラム】大学漫画サークルの元姫と、新姫と、そして2人を取り巻く騎士たちの青春群像劇!『姫と騎士たち』

 
【第150回】松崎克俊 コラム『姫と騎士たち

「オタサーの姫」という言葉ができてどのくらい経つのでしょう。
二次元の趣味が多い自分は、「オタサーの姫ってどんな感じ?」と芸人仲間に尋ねられたりします。コントなどの題材にしたいって事で聞いて来るんですけど。
ただ、申し訳ない事に自分が
オタクサークルに入ってない側の人間
だったもので、その辺についてあんまり分からないんですよ。そもそも大学行ってないのもあるんですけど。俺の役立たず…!
 
 
『姫と騎士たち

なので、この『姫と騎士たち』というタイトル、そして舞台が大学の漫画サークルという事で、勝手に「オタサーの姫の実態」みたいな内容かなと思い、勉強しようと思ってたんですよ。
で、実際読んでみたところ、

あれ?これ百合じゃない!?
ってなりました。

オタサーのリアルとかどういう事じゃない!これ百合だ!!

いや、なんでもかんでも百合って言えばいい、ってわけじゃないんですけど!百合好きはちょっと気に留めてみた方がいいかもしれません。
とにかく、思ってたものとは違ったのですが、思ってた以上に面白かったのです!

新姫の事を全部上だと感じた姫。名前もすごい

▲姫の事を全部上だと感じた新姫。

大学の漫画サークルに所属している「谷崎智絵(たにざき・ともえ)」こと「姫」。サークル内唯一の女性である彼女は、描く漫画が面白いという事もあり、周りの男性部員からちやほやされていました。
そんなある日、一人の女性が新しくサークルに入る事になります。彼女の名前は「塩之崎沙夜華」。美人で絵のうまい彼女は「新姫」に君臨するのですが…

このマンガのポイントは、タイトルにもなっている二人の「姫」
あらすじだけ見ると、元「姫」が「新姫」に取って代わられる、というイメージを持つかもしれません。実際に姫も、「全部上の奴が入ってきた」と言っています。
しかし実際には、姫の描いた漫画の面白さに新姫が嫉妬するなど、むしろ新姫の方が意識しているような描かれ方をしています。
お互いがお互いを意識し合い、刺激し合うライバルでもあり、漫画以外にもファッションや現状の人間関係をアドバイスし合える仲間でもあるのです!
二人が相手への思いを吐露するシーンは胸にグッと来るものがありました。

 

▲たしかに、服装は教えてもらわないと分からないよね

▲髪をバッサリ切った姫。
 
そしてもう一つのポイント、それはタイトルになっているもう一つのワード「騎士たち」です。
ここで言う「騎士たち」は、漫画サークルの男子部員たち。
漫画サークルで「姫」に対する「騎士」となると、なんとなく、なんとなくですけど、姫にデレデレしてるような、あまり良くないイメージを感じるんですよ。
ですがこのマンガの「騎士」は、二人の姫に影響されて
ファッションを気にしたりバイトを始めたりと人付き合いを積極的に行うようになったり、
恋人ができたり、
生活態度を改めるようになったり、
人間として成長していくのです!
どうしても二人の姫の行く末に注目しがちだと思うのですが、この騎士たちの動向にも必見なのです!


 

▲これぞ会長!ってイメージの会長。

▲姫の影響で変わろうとする騎士たち。祖母の作った服?
 
ちなみにこれ、別に恋人を作ろうとする事が人間として正しいんだって言っているのではなくてですね、変わりたいと思ってはいても勇気が出なかった今までの自分を変える一歩を踏み出す、という意味で成長だと感じました。
そんな中でゆるく、でもしっかり自分を持ったまま変わらない人もいて、それもまたホッとするのです。変わらない人がいる事も認める、これも多様性って言うのかな?ちょっと違うか。

キャラクターそれぞれに個性があって、悩みもコンプレックスもあって、それを時には激しくぶつかりながらも乗り越えていく。
登場人物がオタク側の人間ってだけで、これはれっきとした青春群像劇なのです!

 
松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
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