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【土田晃之コラム】冒険活劇としてキチンと作られている『約束のネバーランド Season2』の巻



【第55回】「約束のネバーランド Season2
の巻
2021年1月から3月に放送されたこの作品。1年ほど前のこの連載でSeason1を見て、スリリングな展開に心をつかまれたので、続きが気になっていました。

前回見たときは、子供たちが気づいた世界の真実。狭い世界の中で繰り広げられる心理戦。その展開に引き込まれてドキドキしながら画面を見ていました。そんな物語の続編ですから、見る前から期待値が上がるのは当然でしょう。

11話を一気に見て最初に感じたのは、うまくまとめた作品だなということですね。Season1って本当のことを知った子供たちが、大人たちと狭い世界で心理戦を繰り広げながら、絶望しかない未来から逃げ出す物語。「やばい、捕まっちゃう!」とドキドキしながら子供たちを応援していました。それに対してSeason2は、狭い世界から飛び出した広い世界の物語。しかも鬼の世界というファンタジーの色合いが強い舞台設定。Season1では大人側の気持ちも想像しながら見ることができましたが、鬼の気持ちをとなるとSeason1より一層の想像力が必要になります。逃げる子供たちを鬼やハウスの大人たちが追いかけますが、広い世界で逃げるということもあってか、ハウスの中の心理戦ほどドキドキしませんでした。ですが、子供たちが主人公の冒険活劇としてはキチンと作られているなと。この作品の原作漫画は「週刊少年ジャンプ」で掲載されていたそうですが、Season1よりもSeason2の方が少年漫画っぽい、ジャンプっぽい流れだなと。

最終回で、エマたちが鬼の世界に残っていろいろやったであろうことが回想的に紹介されるシーン。あれもあれでいいんじゃないかと思います。おそらくお大人の事情でSeason2で完結しなければならないということになって、原作にはあるけどアニメで触れることができなかったエピソードを盛り込むため、あのような演出になったと思います。ですが、あれがあることで僕は「原作の漫画にはここに描かれていないたくさんの物語があるんだな。漫画を読んでみようかな」と思いましたし、同じように感じたアニメしか見ていなかった層も多かったのではないでしょうか? これがきっかけとなって原作漫画を読む人が増えて、作品が盛り上がれば「以前カットされたエピソードをアニメ化しましょう」みたいな話になる可能性もありますからね。


突然ですが、このコラムは次が最終回。

ということで次回は、この連載で見てきた作品の中からベスト5(もしくは10)を決めたいと思います。確か最初に見た作品は「エウレカ」で「タイガー&バニー」や「僕だけがいない街」なんかもかなり前に……。いろいろ思い出してあれこれ語ります!

 
『約束のネバーランド Season2 1(完全生産限定版) [DVD]』
 
 
土田晃之Profile
1972年9月1日生まれ/埼玉県出身/ピンでタレント活動中/太田プロダクション所属
ガンダム・サッカー・白物家電など多方面に興味あり。
 






















































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