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【コラム】ホッとする思い出を呼び覚ましてくれる『弁当屋さんのおもてなし』

 
【第183回】松崎克俊 コラム『弁当屋さんのおもてなし

『弁当屋さんのおもてなし』

タイトルで分かるでしょう、食べ物出てくる系マンガです。

しかも、特別な食材を使った料理が出てくるとかではなく、本当によくあるっちゃよくあるお弁当が出てくるので、わりかし買いに行こうと思えばすぐ買いに行けそうなものが描かれてるという意味では非常に飯テロ度数の高いマンガになっております。

読む時の空腹具合には要注意…!

ただ、空腹時に読むのがこのマンガを一番堪能する手段な気もしますし、悩ましいところです…
 
 
『弁当屋さんのおもてなし
▼試し読みする
 

会社員の「小鹿千春(こじか・ちはる)」。彼女は、恋人に二股をかけられ、急に北海道に転勤となり、いろんな事にくたびれていました。

そんな彼女が会社終わりにたまたま立ち寄ったお弁当屋「くま弁」。店員さんは千春にこう告げます。

「お客様のためだけにお作りいたしますよ」

北の大地のお弁当屋さんを舞台にした、ハートフルな物語がはじまります!


 

ザンギ弁当を頼むと「本当に大丈夫ですか?」みたいなリアクション
 

自分だけのお弁当を作ってくれるという


このマンガの良さを伝えるには、まず「お弁当屋さんのお弁当って、いいよね…!」って話からさせてください。

お弁当チェーン店のものもいいんですけど、特に個人でやっているお弁当屋さんのあたたかさがいいんですよね。個人店だと「ここでしか食べられない」感も相まって来るのがたまりません。

チェーン店が商業コミックで、個人店が同人誌、みたいな。

これが「個人の飲食店」だと、店内で食べるという「常連さんいっぱいだったら入りづらいな…」のハードルがめっちゃ高いんですが、お弁当は持ち帰りですから、その心配もないわけです。

そして、家で人が作ったものを食べてるという特別感(そして自分が作るよりも当然美味しい)、ちょっと誇張しすぎかもしれませんが非日常感を感じられるのが凄く好きなのです。

コロナ禍でテイクアウトを始めたお店が増えた時、ここぞとばかりにお弁当買いましたもん。


 

ザンギ弁当を頼んだら、鮭かま弁当を渡された件
 

もっもっもっ
 

こういうお弁当の良さを思い出させてくれたのが、このマンガってわけです。

お店でお弁当を主に作っているユウさんは、一人一人のために作ったお弁当でそのお客さんの悩みや不安を解決してくれる、ちょっとしたヒーローみたいな存在。

実際のお弁当屋さんでも、ユウさんほどではないものの

「サービスでご飯大盛りにしときました」

「野菜はなくて大丈夫ですか?」

と、ちょっとした気遣いをしてくれた思い出が自分にはあって。その時にちょっと前向きになれた記憶が、このマンガでよみがえってきたのです。

そんな一人一人のホッとする思い出を呼び覚ましてくれるのが、このマンガの最大の魅力だと思うのです。


 

新しい一歩を踏み出す勇気をくれる、この言葉、この笑顔
 

「生き直す」いい言葉


ちなみに「野菜はなくて大丈夫ですか?」は、自分が親子丼と玉子焼きを頼んだ時に言われた言葉です。玉子食べすぎじゃない?って分かってるんですけどね。お弁当屋さんの玉子焼きって食べたくなるのよ。

千春もよく玉子焼きを頼んでるみたいで、あるあるなのかなぁ…


 

怖そうな人が…
 

あっ、良い人っぽい…
 

それぞれ抱えてる思いがあります。この先どうなるのか…?
 

キャラクターそれぞれに過去があって、それがつらいものだったとしても乗り越える力をくれる「くま弁」のお弁当。

他の料理では出せない、「お弁当」にしか出せないあたたかみを、このマンガ自体からも感じる事ができます。おひとつ、いかがですか?
 
 
松崎克俊Profile
1983年9月2日生まれ/福岡県出身/現在はピン芸人として活動中/太田プロダクション所属
アニメ・ゲーム・漫画が大好き。二次元女性キャラクターしか愛せないという名言もあり。
 
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