剣術道場の跡取り息子として育てられる高校生・百沢俐人(ももさわりひと)は、日々を義父からの「厳しい指導」と病弱な母の介助に費やしていた。
ある日、俐人のクラスに、小夜啼叶鳴(さよなきかなる)が転校してくる。
人間離れした美しき容姿の小夜啼に、俐人はわけ知らず惹きつけられる。
放課後、家に帰らなければいけない。しかし帰りたくない。
そんな想いを燻らせ、下校できずにいた時、校庭から歌声が聴こえてきてーー。
何処へも行けない青年たちの葛藤を、大迫力かつ繊細な画面で織りなす、哀しきゴシックブロマンス。開幕