時は大正――。 戦後恐慌を乗り越えた商社の社長令息である倉沢炳吾は、10年ぶりにかつての友人・坂口勇と再会した。 幼い頃は、弟分のように遊んでいたのに、今は自分の奉公人となり慇懃に挨拶する勇に寂しさを感じる。 それでも、かつての仲を取り戻そうと使用人としてではなく友人のように接する炳吾。 しかし、男から寄せられた恋文を勇に見つけられてしまう――。 動揺する炳吾を抱きよせて勇は囁く。 「絶対に誰にも言いません。だから、その悩みを俺にだけ打ち明けてください――」
読み応えのあるストーリーと甘いときめきのBLコミック