年季のはいったスーツ、目元のシワ、タバコを吸う動作……どれも渋くてセクシーでかっこいい。年の差なんて気にしない。私は、先生が好き…！　大学一年生の秋水は、毎日のように近代文学研究会の研究室に顔をだしていた。なぜなら、そこには大好きな一式先生がいるから。大人の色気をかもしだす先生に、うっとりする秋水。周りからは、呆れられながらも、秋水は片想いをやめるつもりはない。しかし――。

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  秋水湊（あきみずみなと）

  近代文学研究会に所属する大学生。研究会の顧問である一式に大人の魅力を感じ、思いをよせているが、一式からはいつも子供扱いされるばかりで…。

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  一式理久男（いっしきりくお）

  近代文学研究会の顧問で近代日本文学・助教授。くたびれたスーツに煙草、本に囲まれ枯れた生活を送っているが、毎日のように研究室に通ってくる秋水の事をかわいがっている様子。