ただ漫然と無気力に高校生活を送っていた光路は、ある日、木漏れ日の下で犬や猫に囲まれて眠る男の子・大地を見かける。 光路は、大地が 「もの」 や 「動物」 の声を聴く不思議な力の持ち主だとすぐに気付く。それは、光路が同じ力 ― 今は失われた ― を持っていたからだったのだが…。

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  浅田 光路

  無気力で、どこか冷めた性格の高校生。大地と出会い、幼少期に失った「もの」や「動物」の声を聴く力を取り戻す。

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  楢原 大地

  光路と同じ能力を持つ物静かな小学生。その力のためか友人がおらず、初めての“仲間”である光路に懐いている。

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  ゴンタロ

  放し飼いにされている犬。よく大地と一緒におり、見守るように寄り添っている。本当の名前はゴン太らしい。

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  馬渡 有介

  学校でよくつるんでいる光路の友人。温和だが掴みどころのない性格で、光路や環をよくからかっている。

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  小野田 環

  光路や有介の友人。直情型で言動は少々荒いが、仲間思いの一面も。有介とともに光路の能力を知る数少ない人間。

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  遠田 花鳴

  光路の後輩で、同じ委員会に所属している。性格の軽い光路に手厳しい反応を返すが、根は優しい女の子。

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  楢原 雅弘

  少し人相の悪い大地の父親。元ホスト。よく家に来る光路が千種を狙っていると勘違いし、敵対視している。

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  楢原 千種

  不思議な能力を理解し、その能力ごと大地を愛している母親。息子と同じ力を持っていたという光路とも仲良しに。