2026/05/27

石見舞菜香×鈴代紗弓1万字インタビュー【前編】 二人が「クラにか」の海&夕をアニメで演じるまでの話

石見舞菜香×鈴代紗弓1万字インタビュー【前編】 二人が「クラにか」の海&夕をアニメで演じるまでの話

話題漫画の関係者に話を聞く「カドコミュ」インタビュー。


今回は現在放送中のTVアニメ『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』でヒロインの朝凪海を演じている石見舞菜香さんと、その親友・天海夕を演じる鈴代紗弓さんにお付き合いいただき、貴重な「声優対談」のスタイルで同作についての取材をさせていただきました。


「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」とは単行本PRのボイスコミックなどから付き合いのあるお二人に、本作品と最初に出会った時の印象、海と夕に抱いた最初の印象と魅力、アニメでのキャスト続投になった時の気持ち…そして二人が思う漫画・アニメの海と夕の「ここが可愛い」ポイント&シーン(こちらは6/3公開の後編でどうぞ)をたくさん聞かせていただきましたので、是非最後までお付き合いください。


ちなみにまだ本作品を全く知らない方々に…「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」とは…

日陰男子と2番目ヒロイン、等身大の“友だち”ラブコメ!!


クラスでぼっちな俺・前原真樹に、初めてできた友だち・朝凪海。


いつも輪の中心にいて、他の男子からは『クラスで2番目に可愛い』と陰で噂される朝凪さん。日陰者の俺なんかと住む世界が違う――と思いきや、まさかのB級映画好き!? ひょんなことから友だちになった朝凪さんは、金曜日の放課後だけこっそり俺の家に遊びに来る。映画にゲーム、漫画の趣味も合う彼女との楽しいひととき。「ねえねえ、前原ここ!特別に座っていいよ」「もともと俺のベッド…」「今日だけは私のベッドなの。ほら、おいで?」距離近くないか、朝凪さん?

(カドコミより)

という、人付き合い苦手男子×2番手人気女子の青春ストーリーです。


注目すべきは、本作の評判として多く聞く「互いを気遣い合う真樹と海の姿が自然で誠実だ」という声。特にアニメ放送開始後のSNSでは、丁寧に距離を縮めていく二人をにこにこ見守る声が増殖中。そんな反応には、人気者女子にドキドキする多くのラブコメとはちょっと違う、本作独自の優しい世界を感じます。


また、タイトルテーマである「2番目」ヒロイン・海の掘り下げ方も秀逸で、「2番目ならイケるかも…」と言い寄ってくる男たちや、1番人気女子・天海夕(←とてもいい子です)の親友としての立ち回りの難しさなどの苦労要素に「なるほど…」と心を掴まれる人も多数。不器用で善良な主人公・真樹の共感性も高く、読み進めていくうちに「クラスで2番目に可愛い」=「世界で1番尊い」と思えてくる…そんな不思議な腹落ち感を覚えるラブストーリーです。全く別モノではありながら、根底としてはサブヒロイン・負けヒロイン好きにも刺さるところがある作品だと思いますので、漫画もアニメも是非見てくださいね。


では、インタビュー始めさせていただきます!

■海の自然体なセリフに呼吸のしやすさを感じた(石見さん)

カドコミュT石見さん、鈴代さん、本日は宜しくお願いいたします。現在アニメで海と夕を演じているお二人が初めて「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」に関わったのは…石見さんが2022年の告知用ボイスドラマ(漫画連載前)、鈴代さんは2023年のコミックス1巻発売時に製作されたボイスコミックからだったかと思います。


まずは石見さんからその当時に感じた本作の魅力、ヒロイン・海の印象などを伺って良いでしょうか?


石見さんはい、宜しくお願いします。最初のボイスドラマは1枚くらいの紙に海ちゃんのセリフが書いてあった、どこかシチュエーションドラマCDみたいな台本からスタートだったんですけど、海ちゃんが真樹君と一緒にいて楽しそうな内容だったかと記憶しています。


海ちゃんの自然体さが凄く心地よくて、セリフとしても読みやすくて、言葉も自然に書いていただいているからこその呼吸のしやすさみたいなものを最初に感じたな…っていうのが第一印象としてありましたね。


カドコミュTやりやすかった…という感じですかね?


石見さん本当に普通に、自然な喋り口調でセリフ全部読めちゃうなって。長ゼリフではあったんですけど、そんなに長く感じないくらい真樹君と友達…その時は台本でいただくものが全てだったのですが、まだ海ちゃんが真樹君を深く知る前のやりとりではありながらも、二人の関係値がその台本だけで何となく入ってくるみたいな不思議な感覚になったのを覚えています。


カドコミュT真樹と恋に至るかは分からないくらいの時の、自然なじゃれ合いみたいな?


石見さんそうですね。当時は「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」っていうタイトルで、ラブストーリーっぽくなる感じなのか、本当に仲良い友達として描かれるのかっていうところは、割と自分の中でフワッとしていた所もありました。


カドコミュTちなみにその時に、朝凪海というヒロインに対して「ここが可愛いな」みたいな…キャラの魅力や自分としての推しどころみたいなものって、既に感じたりしていたのでしょうか?


石見さん海ちゃんって「女の子!」「カワイイ!」っていう感じよりも、どっちかというと男友達テンションのようなところがあるヒロイン像だったと思うので、それがまた自分の中では新しかったというか…ヒロインではあるけど、何ていうのか…〝可愛さに媚び媚び〟ではないというか。そういうさっぱり感が「友達になった」っていうタイトルにピッタリだなと思っていました。


こういうさっぱりした子だからこそ、何か違う面が見れた時の可愛さは凄いものなんだろうな…ていう(笑)。私としてはある種、楽でもありましたし、すごく好きなキャラクターでした。


カドコミュTちなみに、海の悩み…みたいなところを演じたのは今回のアニメからですかね?


石見さん確かに海ちゃんの本質的な部分というか、明るいだけではない部分、ずっと気になっていた部分にちゃんと触れたのはアニメが最初でしたね。基本、ボイスコミックになったパートは最初のクラスでの自己紹介みたいな割と触りのあたりだったり、あとは真樹君と二人で部屋で楽しく…ま、ちょっとイチャイチャしてるみたいなシーンが多かったので(笑)。

■〝1番目に可愛い〟夕の役、背筋が伸びる思いでした(鈴代さん)

カドコミュTでは、鈴代さんにも最初にこの作品に関わった時の印象を聞いていいでしょうか?


鈴代さんはい。私も以前から少しだけボイスコミックやPVで夕を演じさせていただいていたのですが、初めて原作を拝見した時は…まずはタイトルが「インパクトあるな!」と思いました。


「1番」「2番」って序列としていい印象になる言葉でもありますが、時に残酷になったりするなっていう印象が自分の中にあったので。そんな中で「2番目」という言葉ががわざわざタイトルになっているっていうのは何か理由があるのかな…と思いながら原作を拝見させてもらったんですが、それがただの序列じゃなくて、この作品的には人との関係性とか心の近さを表すみたいなところにもかかっているんだなと徐々に分かってきて、そこに込められているメッセージが強いな…と思ったところが初期の印象としてありました。


カドコミュT「2番目」ってワードは目を引きますよね。ちなみに天海夕というキャラクターにはどんな印象を持たれたのでしょう?


鈴代さん当時は単発のお仕事として頂いた話だったので、天海夕役だとだけ知りながら原作を拝見して…それがまさかの1番目に可愛いとされている子だったので、「ハッー!」って背筋が伸びる思いでしたね(笑)。


夕ちゃんは最初の印象だと、悩みとかあまりなく、良くも悪くも順調に生きてこれた子なのかなと感じていました。本人は本当にネガティブな感情だったり悪気が無いし、ただただまっすぐで、純粋ないい子。


でも、だからこそ傍から思われることとか、近くにいる海だからこそ感じることとかがあるな…って原作を読み進めて感じたので、「クラにか」はただラブコメとしてラブラブキュンキュンするだけじゃなく、友達っていう部分とか、その先にある家族っていう部分とかがちゃんとドラマとして描かれている。面白いな…と思いながら原作を拝見させていただきました。


カドコミュT石見さんは最初のボイスドラマの時に、海に関して自然な喋り口調で入っていけたとおっしゃっていましたが、対して鈴代さんが演じている「1番可愛い」な天海夕さんはちょっと勝手が違ったんじゃないかと思っていまして、ある程度こちらは、何て言うんでしょう…かまして行かなきゃ…みたいな感じとかはあったんでしょうか。


鈴代さんえと…? かます……というのは??


カドコミュTあ、上手く言語化できずに申し訳ないです。そうですね…何というか「可愛さ」をかますというか…「1番可愛い!」な天海夕さんの天真爛漫さみたいなところを演じるには、石見さんの海とはちょっと違うアプローチが必要だったのではと思っていまして。鈴代さんはどうやって夕に入っていったんでしょう?


鈴代さんそうですね…「1番可愛い」とされている子っていうのは念頭に置かなきゃいけないなというのはもちろんあったんですけど、役柄のポジション的にあくまでも「クラにか」のメインヒロインは海ちゃんなんですよ。だからその部分の立ち回りというか、作品としての夕の在り方としては2番目の方が良くて、そこは結構…主張し過ぎないけど人気は1番…みたいな部分は意識として置いてたかなと思います。


なので、かますというより……かますと逆に3、4番目に見えちゃう感じがして。


カドコミュTそれはそうですね…


鈴代さんあざとく行き過ぎちゃったり、変な目立ち方をしてもそれは1番じゃないな、と。周りが自然と1番だと思うような存在としてそこに在った方がいいなと思っていました。…でも、一番最初は私も「ちょっとかました方がいいのかな?」とか思いましたよ(笑)。


カドコミュT石見さん(笑)


鈴代さんただ、ブリブリし過ぎたり、可愛くやろうとしている芝居になっちゃうと、くどくなっちゃうので。「どう持っていこうかな…」っていうのはすごく悩みましたね。


私が携わらせていただいたボイスコミックは結構短いサイズだったりもしていたので、そこではバランスを取るっていうよりもただ演じさせていただいたっていうところがあって、実際ちゃんと役柄を詰めていけたのはアニメのアフレコ始まってからの方が大きかったなと思っています。


特にアニメ第1話は、夕のマインドだったりとか、アプローチの仕方に苦戦…というほどでもないかもですが「どうしよう」ってちょっとなった記憶がありますね。

■海ちゃんを演じるのが特別楽しかったので、他の人に決まってたら…多分アニメ「クラにか」は見れなかった(石見さん)

カドコミュT超難しそうだな、と…。さて、そんなラジオドラマやボイスコミックを経て、石見さん、鈴代さんはアニメ「クラにか」でも同役を務めることになりました。同じく真樹役を務めてらっしゃった石谷春貴さんもそろっての再結集でしたが、決まった時ってどんな気持ちだったんでしょう?

 

石見さんはアニメ化が発表されてからキャストが決まるまで、結構ざわざわした気持ちでいらっしゃったと「クラにかラジオ」開始時におっしゃっていたと思うんですが…


石見さんそうですね…私は他の皆さんよりも、なんなら真樹君役の石谷さんよりも海ちゃんを演じる機会が多かったと思うので。また海ちゃんが凄い自分と似ていたというか、海ちゃんの言うこととかテンションも、割と友達といるときの自分のまんまだったので、他の人に決まっちゃったら自分は見れないな…って思っちゃってました。


それだけ海ちゃんを演じるのが特別楽しかったので。


カドコミュTちなみにその前に「アニメ化発表」の一報を聞いた時はどんな感じだったんですか?


石見さんそのまま役をいただけたら嬉しいなって思いながら、でもアニメ用には再オーディションをする作品も全然あるから、そうなったら頑張りたいなって思っていました。


ただ、アニメ化が発表されてからのボイスコミックとかにも全然呼んでいただいていて、そんなときには石谷さんと情報交換したり、「アニメ化…何か(情報)出てましたよねー」「ねー」とか二人で会話してみながら…(笑)。


鈴代さん(笑)フワッとしてるなー。


カドコミュT含みを持たせてますね。


石見さん(笑)ちょいちょい現場で「アニメ化、聞きましたよー」とか言ったりして、徐々にアピールをするっていうのを二人でやってました。

キャスト決定は事務所より先に石谷さんから「任せてもらえることになったみたいだよ」って聞いた気がします。全然関係ない現場で一緒になった時に。そこでさゆちゃん(=鈴代さん)も一緒だって聞いて「良かったー!」って。


嬉しいのと、石谷さんやさゆちゃんと一緒にできる安心と、また改めてゼロから海ちゃんを演じられるのが楽しみな気持ちと、「クラにか」がアニメになったらどういう風になるんだろうっていうワクワク感がありましたね。


カドコミュT素晴らしい。一方、鈴代さんは「クラにか」のアニメ化を知った時はどんな感じだったんでしょう?


鈴代さん私はまなちゃん(=石見さん)と違って、当時は夕を演じたのが1、2回くらいでしたし、最初は単発でいただいた結構キュッとした時間でのお仕事だったので、ある意味考えすぎないようにはしていました。もちろんアニメでもご縁があったら嬉しいし、願ってはいたんですけど、あんまり「アニメ化したら続投させてもらえるのか」とか考え過ぎると、そうじゃなかったときに悲しすぎるので(笑)。


カドコミュTどんなタイミングで夕役の決定を知ったんですか?


鈴代さん私がキャスト決定を知ったのは…確か事務所のカレンダーにアフレコのスケジュールが入ってたんですよ。で、「えっ?」ってなって、マネージャーさんに「あの…コレって…?」って聞いて、「続投です」って言われて、「ええっ⁉」ってなったという(笑)。


カドコミュTけっこう驚かれたんですね。


鈴代さん当時を起点にして2、3年前に担当させていただいたPVからの夕役続投だったので「い、いいんですか…?」って。めちゃくちゃ嬉しかったですし、キャストもみんな続投でまなちゃんと石谷さんとって…最強の、本当に心強い布陣に入れて嬉しかったし、頑張ろうって思いました。


※前編はここまで。次回、石見さん&鈴代さんに聞く、漫画「クラにか」の海&夕が可愛いコマ、アニメ「クラにか」のお互いの演技が可愛いところについて聞かせてもらった後編(6/3配信予定)に続きます。


■今すぐ読む

尾野凛(漫画)  たかた(原作)   日向あずり(キャラクター原案)


あらすじ

日陰男子と2番目ヒロイン、等身大の“友だち”ラブコメ!! クラスでぼっちな俺・前原真樹に、初めてできた友だち・朝凪海。いつも輪の中心にいて、他の男子からは『クラスで2番目に可愛い』と陰で噂される朝凪さん。日陰者の俺なんかと住む世界が違う――と思いきや、まさかのB級映画好き!? ひょんなことから友だちになった朝凪さんは、金曜日の放課後だけこっそり俺の家に遊びに来る。映画にゲーム、漫画の趣味も合う彼女との楽しいひととき。「ねえねえ、前原ここ!特別に座っていいよ」「もともと俺のベッド…」「今日だけは私のベッドなの。ほら、おいで?」距離近くないか、朝凪さん?

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