2026/04/03

劇場上映も決定!美女死にまくり漫画「死亡遊戯で飯を食う。」 万歳寿大宴1万字インタビュー【前編】

話題漫画の作者に話を聞く「カドコミュ」インタビュー。

 

今回は1月からTVアニメが放送され、劇場上映も決定した『死亡遊戯で飯を食う。』のコミカライズ漫画家:万歳寿大宴会先生にお付き合いいただきました。

 

アニメ化の特異な演出から話題を呼んだ本作に関し、先だって漫画化を果たしている同氏が原作に感じていること、そもそも漫画家になるまでの道程、同作品を漫画化するにはどんなハードルがあったのか…など根掘り葉掘り聞かせていただきましたので、是非最後までお付き合いください。

 

ちなみにまだ本作品を全く知らない方々に…「死亡遊戯で飯を食う。」とは…

■原作小説『死亡遊戯で飯を食う。』

「このライトノベルがすごい!2024」新作1位獲得!

 

――あそびましょう、命をかけて。

美少女達のデスゲーム最前線、開幕!!

 

プレイヤーネーム、幽鬼《ユウキ》。17歳。

選んだ居場所は、殺人ゲーム。

メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、

バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、

そんなことをして得た賞金で生活する日々。

なんとなく、でも、“ここ”に決めた。

 

めくるめく死線を切り抜けて、前人未踏の「99連勝」を目指せ。

美少女×コスプレ×デスゲーム、話題騒然のコミカライズ!!

という、参加者=美少女オンリーで、とんでもないデスゲームが続いていく、美しくも残酷すぎる物語。

 

高額報酬を目指し、1ゲームを勝つために傷つき、絶望し、死んでいく美少女たち…。「このゲームの目玉は(中略)人が死ぬところ」と言われるほど激烈ハードな世界で、99連勝を目指す主人公・幽鬼の肝の据わりまくった攻略姿勢と、その周囲で散っていく美女たちの命に、不思議とセンチメンタリズムを搔き立てられるという…そんな作品です。

 

では、インタビューを始めさせていただきます。

■キャラデザ・ねこめたる先生が大好きで「死亡遊戯で飯を食う。」連載スタート

カドコミュT: 万歳寿先生、本日は宜しくお願いいたします。まずは万歳寿先生が、現在コミカライズなさっている「死亡遊戯で飯を食う。」にいかにして出会ったのか。恐らくこれが先生の商業連載デビュー作だと思うのですが、当時、どんなタイミングで、どんな人から「この作品をやってみない?」って言われたのかみたいなところから話を聞いていってもよろしいでしょうか?


万歳寿先生: 宜しくお願いします。前の担当編集さんが声をかけてくださったのが始まりでした。それで初めて打ち合わせした際に持ってきてくれてた企画がまだ原作の第一巻も発売もされていない「死亡遊戯」の1巻で原作1巻を出すにあたってのキャラデザは仕上がっていて、それがねこめたる先生のキャラデザで、元々ねこめたる先生のイラストがすごく好きだったので、「可愛いですね!」って感じで…


カドコミュT: なるほど。最初はねこめたる先生のキャラデザに惹かれたんですね。それで、やれたらいいな…みたいな?


万歳寿先生: ですね。


カドコミュT: ちなみに先生ってそれまでどんなジャンルのどんなテイストの作品を好きで描いていたのかとか…差し支えがなければ聞かせていただいてもいいですか ?


万歳寿先生: はい。当時の活動は趣味としては男性キャラクターを描いていることが多かった気がします。仕事はイラストメインだったので、漫画は仕事では一つも描いたことがありませんでした。


カドコミュT: え、そうなんですか⁉。「死亡遊戯」を読んでいて、可愛い女子大好き漫画描きだと思ってました。


万歳寿先生: いや、女性キャラクターを描くのが苦手ってわけではないですけど、あまりたくさんは描いてこなかったですね。なので、女性キャラクターにそれほど自信があったわけじゃなかったです。


カドコミュT: なるほど。で、ねこめたる先生が好きで「描こうかな」ってなった「死亡遊戯」だと思うんですけれども、コミカライズを始めるにあたって、新しい試みがあったということですね。


万歳寿先生: そうなんですよ、うまく描けてるといいな…って感じです。

■「死亡遊戯で飯を食う。」は今でも描くが難しい

カドコミュT:コミカライズ連載を始めるにあたって、万歳寿先生はもちろん原作小説を読んでみることになると思います。そも原作は可愛い女子限定のデスゲームショーというか、作中でも「このゲームの目玉は(中略)人が死ぬところ」って言い切っちゃってるという…なかなかな作品だったと思うんですけれども、最初に読んだ時にどんな印象だったのかも聞いていいですか ?


万歳寿先生: コスプレ衣装×美少女×デスゲームというメインのモチーフに、ファンシーな舞台、エロティックと容赦ないグロテスクの塩梅がとてもちょうどよく、マニアックでもあり王道のデスゲームもの、アクションもの、人間関係ものとしても楽しめるようなお話だなと思いました。


カドコミュT:なるほど。最初に描くことになる「ゴーストハウス」編では、美少女が死んだり傷ついていく展開がガンガン続く内容なんですけれども、原作を読んで「このシーン描きたいな」「描けるのかな ?」「ムズそうだな」とか思ったシーンがあったら聞いてもいいですか ?


万歳寿先生: 当時は「ムズそうだな」しかなかったです。ジャンルとして、見せ場になると思われる部分(特に迫力のある動的なシーン)は自発的に描いたことのないようなものも多く、この作品を表現するにあたって自分の技術で間に合わせられるだろうか…とは思っていました。ですが、そういった作品自体は見たり読んだりしていたので、これを機会に勉強して描いていけたら嬉しいなと思いました。当時は連載漫画が初めてだったので、ぎこちなさはあって分かりにくい部分はあったかと思います。


カドコミュT:おっと、そうだったんですか? めちゃくちゃ丁寧に描いてるなっていうイメージでした。

【漫画1話より】記念すべきコミックスの最初の1ページ目。

万歳寿先生: 「死亡遊戯」は全部難しいですね! とにかく舞台が大掛かりだし、キャラクターもモブを含めて多いし、バトルアクションや動物が出てきたりするので、それを絵にするにはどうしたらいいのか…みたいなところが多くて。


カドコミュT: でもそんなところも含めて、あとは衣装とか背景とかもですけど、万歳寿先生はひたすら丁寧に描いてるなって思ってます。最初の頃なんかは、めちゃめちゃ時間かかったんじゃないですか? この作品。


万歳寿先生: いや、どうなんでしょう。時間は今でもかかっちゃってます。何でなんですかね…ずっとキャラクターが多いからかな…。


カドコミュT:「死亡遊戯」は各章で登場人物が多いですし、そのキャラクターの消費スピードもめっちゃ早いですよね。


万歳寿先生: そうですね。後々人物が減ってくると、ちょっと描くのは楽になったりするんですけど…。


カドコミュT: 何てことを…(笑)。

■「死亡遊戯」は全登場キャラ美少女に描くことを意識!

カドコミュT: さて、今連載開始から3年経っても、なお慣れない作品なのだなとは察したつもりですが、その漫画を描き続けているにあたって、ご自身の中でここは気をつけようとか、ここは楽しんでると思ってるポイントがあったら聞かせていただけますか?


万歳寿先生:そうですね。「死亡遊戯」に関しては原作もアニメもそれぞれ表現をちゃんと極めた人たちが、その上で型破りをしてるという印象があるんですけど…私は漫画を型破るどころか初連載で「型」すらないので、商業漫画として原作を漫画の基本に忠実に再構築している…って、つもりなんですよ。シンプルに文字やセリフと絵を一致させる。そのうえで一コマごとには情報を入れ過ぎないとか、そのために文字を1文字でも減らすとか、あと漫画は絵と文字が使える媒体なので、ピクトグラムを使った図とかを結構入れて状況説明したりとか…してます。


カドコミュT: いろいろ考えてる!


万歳寿先生: 私自身が漫画を読むのが苦手なので。自分でも読めることを意識していると思います。究極的には絵だけ見てたらある程度分かってくれるかなとか、逆にセリフだけ読んでくれたら分かるかなみたいなところは心がけていると思います。


カドコミュT: めちゃくちゃこだわってるじゃないですか。


万歳寿先生: あとは、登場人物たちが全員「美少女」という設定なので、説得力がある絵で描かなきゃ…っていう所にめちゃくちゃ気を付けています。この作品は全キャラ・全コマ可愛く描きたいと思って頑張ってます。


カドコミュT: 描いてみた後で「可愛さが足りないな…」って修正を 加えたりすることもあるんですか ?


万歳寿先生:あります、あります! コミックスではめちゃくちゃ直してます。


カドコミュT: 大変そう…でも、そんな先生が「死亡遊戯」で描く美女は可愛いですし、喜怒哀楽の描写がすごく丁寧で表情が分かりやすいです。


万歳寿先生:ありがとうございます。感情が乗ってる顔を描くのはあんまり得意じゃないですけど、嬉しいです! ペン入れは毎回とりあえず無表情のコマから描いて、感情が乗ってる顔のコマは最後に残してます。


カドコミュT: 感情的な表情は毎回最後の宿題に残していると。意外ですね…そんな中で本作を描いていて楽しいなって思う瞬間について聞いても良いでしょうか?


万歳寿先生:なんでしょう…、でもキャラクターはみんな可愛いから描いていて楽しいですよ。みんな衣装もとっても可愛いですし、ねこめたる先生の服飾への並々ならぬこだわりが感じられますよね。各人のパーソナリティを衣装で感じられるのがすごいと思います。なので、その穴埋めをするというか過去描写で1コマだけ原作にはない服装などを描くときにも、例えば私服であればその子がちゃんとお店で選んで買った服に見えるようにこだわってデザインして描いているかもしれません。


カドコミュT: すごい考察とデザインで、原作世界を支えてるじゃないですか…。手間をかけてますね。


万歳寿先生:回想で描く過去に行われたゲームでの衣装とかも、「この子はこういうデザインを着せられてそうだな」みたいな…。


カドコミュT: で、描き上がったやつが自分の中で満足いく物だった時に楽しかったり?


万歳寿先生:うーん…出来上がったものを見るのは楽しいですね。


カドコミュT: ちなみに、全然関係ないですけど…そのさっきの話だと各キャラの衣装を色々考えて、うまく描けたら気持ちいいって話がありましたよね。その感じで言うと「ゴールデンバス編」(銭湯的なフィールドを舞台にしたデスゲーム)は…衣装があんまり無い感じでしたが、どうでしたか? 


万歳寿先生:露出度が高い女性キャラクターを描くのはいつだって緊張しますね。バニーガールの時も緊張しました。

※【漫画23話より】「ゴールデンバス編」の一部

■一番好きなキャラは真熊

カドコミュT: 一旦話を「死亡遊戯」に戻しまして、すごいミーハーな話を2つほど聞いていいでしょうか?


万歳寿先生: はい。


カドコミュT: 「死亡遊戯」の好きなキャラを教えてください。


万歳寿先生:ちょうど今描いている「クラウディビーチ」編の真熊がめちゃめちゃ好きです。


カドコミュT: 「クラウディビーチ」編は原作小説3巻のエピソードですね。漫画では1/26発売のコンプエース3月号から始まったばかりで、アニメでは7月に劇場上映されるストーリー。で、真熊ちゃんは………マッチョですね。「死亡遊戯」美少女で初の大型腹筋割れキャラじゃないですか。

※【漫画30話より】上段が真熊さん。「死亡遊戯」キャラ初の見るから強フィジカルガールである。

万歳寿先生:めっちゃ可愛いですよね。おっきい女性大好きなんです。「ドロヘドロ」に出てくる能井ちゃんとかが大好き!


カドコミュT:パワー系大柄女子…って感じですかね。ちなみに万歳寿先生的に、このタイプは「カッコいい」ではなく「カワイイ」?


万歳寿先生:カワイイしカッコいいです! 


 

※前編は一旦ここまで。次回、万歳寿先生の「死亡遊戯」死にキャラへの思い、主人公・幽鬼への複雑な印象、人生で個人的に忘れられない死にキャラの話、また個人的な「初恋アニメ」などについて聞かせてもらった後編(4/10配信予定)に続きます。

■今すぐ読む

万歳寿大宴会(漫画)   鵜飼有志(原作)   ねこめたる(キャラクター原案)


あらすじ

原作小説『死亡遊戯で飯を食う。』 「このライトノベルがすごい!2024」新作1位獲得! ――あそびましょう、命をかけて。 美少女達のデスゲーム最前線、開幕!! プレイヤーネーム、幽鬼《ユウキ》。17歳。 選んだ居場所は、殺人ゲーム。 メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、 バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、 そんなことをして得た賞金で生活する日々。 なんとなく、でも、“ここ”に決めた。 めくるめく死線を切り抜けて、前人未踏の「99連勝」を目指せ。 美少女×コスプレ×デスゲーム、話題騒然のコミカライズ!!



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